Piaキャロ2R あとがきのようなもの
 こんにちは、こんばんは、初めまして、お久しぶり、阿座登鋼一です。
 今回の『Piaキャロ2R』は、僕が初めてエロ小説に挑戦した作品です。 これを書こうと思った経緯ですが、F&C社から『Piaキャロットへようこそ2』が出たのが数年前。魅力的なキャラやシステムなど良く出来たゲームでしたが、『エロゲー』でなく『萌えゲー』でしかなかっただけに(僕主観)、シナリオやエロの薄さなどが不満でした。
(いざ小説を書き上げてみると、その薄さが個々の妄想の入り込む隙間を作っているのかとも思えますが)
 ゲーム自体で満足できない分を二次創作で満たそうと思い、ネット上を探し回ったのですが、なかなか僕の(特殊な)煩悩を満たしてくれる小説は見当たらず、それならいっそ自分で作ってしまおうと、僕の理想とするエロ小説を目指して書いてみました。
 タイトルの『R』とはリベンジの意で、原作の個人的不満点をこれで全て解消しようという意志が込められています・・・というのは建前で、実際はこれと同時期にTVで『オーフェンR』が始まったから、それに影響されただけだったり。
 ネタは当然、誰もが一度は夢見る(?)あずさ&美奈の姉妹丼に決定! という訳で書き始めちゃいましたが、鬼畜描写抜きで”実用性”の極みを追求し、絡みシーンは煩悩のストックを全て吐き出すつもりで書きました。
 キャラ達を血の通った人間に見せようと、ストーリーや心情もなるべくしっかり描きましたが、途中までは過剰に重くてドロドロな話になってしまいました。書いてる本人はハッピーエンド(?)になると分かっているので、平気で重い話を書けたのですが、先を知らない読者には辛かったかもしれません。
 当初の予定では3話か4話で終わる筈でしたが、いろいろ詰め込んでいる内に2話延長しました。密かに月1話のペースを目指していましたが、気分が乗らないと全然書けない質なので、中盤からかなり辛かったです。一度落としてるし、最後のもようやく間に合ったって感じだし。
 読み返してみると文体が定まってなかったり、ギャグが寒かったり、「この辺はこうした方が良かった」とか色々力不足な部分がありますが、とりあえずやりたい事は一通り出来たし、現時点での僕の文章能力は最大限出し切れたので、自己採点ではまあまあ満足のいく出来だと思います。無論本当の評価を下すのは読者の皆様ですが。
 連載期間半年以上、全6話の長編になってしまいましたが、初期から付き合ってくれた方、最近読み始めてくれた方、今初めて読んでくれた方、これから読むという方、拙い長文に付き合ってくれてどうもありがとうございました。
2000.6.4 阿座登鋼一
Piaキャロ2R あとがきのようなもの

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