セリナの世界最後の平穏な日々・番外編
〜〜おさかなくわえたセリナさん〜〜
第千二十四章『毒舌家を自称する人に限って、言ってる事は単なる愚痴か悪口なんだよね』


アコンカグヤ(以下アンコ):「セリナの胸について疑問がある」

クリシュファルス:(以下クリ):「……いきなりわけのわからんことを……」

アンコ:「セリナのバストサイズは92だと設定されているわ。でも、あの人体工学を根源から無視した無節操かつ非常識かつ無茶苦茶な巨乳が、92で収まる筈は無いと推測する」

クリ:「よにはよくわからんが、92もあればせけんいっぱんではじゅうぶんにきょにゅうなのではないか?」

アンコ:「そうとは限らない。重要なのはトップとアンダーの差よ。セリナの様に背が高く、大柄で、肩幅が広く、ぽっちゃり型のプロポーションなら、92でも巨乳とは言い難いわね。女子プロレスラーはバストサイズ3桁の人も珍しくないけど、巨乳はと言える人は少ないでしょ?」

クリ:「……セリナはじょしぷろれすらーほどごつくはないとおもうが……まぁ、たしかにそうかもしれぬな」

アンコ:「もしかすると、単位がcmじゃなくてinchなのかもしれないわね」

クリ:「いくらなんでも、それはむちゃであろう……」

アンコ:「あの巨乳……いや、爆乳には何か秘密があるに違いない。調べてみる価値はあるわ」

クリ:「……べつにひみつをしったところで、そなたのむねがおおきくなるわけではないとおもうが」

アンコ:「…………」

 うりうりうりうりうりうりうりうり!!!

クリ:「うわあああああ!!!やめてくれぇ!!!」


〜〜〜〜〜


アンコ:「というわけでセリナ、貴方の爆乳の秘密を知りたいの」

セリナ(以下セリナ):「はいです……あのぅ、ところでなぜクリさんの服がボロボロで息も絶え絶えなのでしょうか?です?」

クリ:「……あうあう……」

アンコ:「気のせいよ。ところで、なぜ貴方の胸はそんなに大きいの?」

クリ:(……やっぱり胸を大きくする方法を知りたいのではないか……)

セリナ:「私は記憶が喪失なのでよくわかりませんが……気がついたらこの大きさでしたです。今も特別な事は何もしていませんです」

アンコ:「やっぱり胸のサイズは才能なのね……世間で言われてるような『揉まれると大きくなる』とか『脂肪の多い食事と運動』とか『毎日牛乳3リットル』とかは全部迷信だったし……」

クリ:「……そのいいかたは、さてはためしてみた――」

 うりうりうりうりうりうりうりうりうりうり!!!

クリ:「うにゃあああああ!!!たすけてセリナあああああ!!!」

セリナ:「あらあら、仲良しさんですね」


〜〜〜〜〜


アンコ:「本題に入るわ。貴方のバストサイズは本当に92なの?」

セリナ:「はいです。最後に計った時は92でしたです」

クリ:「……まさか、『さいごにはかったのが10ねんまえ』というおちではないだろうな?」

セリナ:「いえいえ、数ヶ月前ですよ」

アンコ:「正直、信じ難いわね……今、この場で計ってもらえないか?」

セリナ:「はいです」

 ぬぎぬぎ……ぶるるん!!!るんるんるん……←エコー

クリ:(真っ赤)

アンコ:「……なんでブラを着けているのに、そんなに揺れるの?」

セリナ:「このサイズだと可愛いブラがなかなか無いのですよ……シクシクです」

クリ:「……こたえになっておらんぞ」

アンコ:「……はい、メジャーよ」

 セリナ、メジャーをバストトップに巻き付ける。

セリナ:「それでは、計りますです」

 ぎゅむ〜〜〜!!!ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ〜〜〜!!!(←胸が潰れる限界まで、メジャーを引き絞っている)

セリナ:「う〜〜〜ん!!目盛は92です!!あうあう〜〜〜苦しいですぅ!!!」

アンコ:「…………」

クリ:「…………」

セリナ:「はあはあ、苦しかったです……あのぅ、何か問題が?です?」

アンコ:「……もういいわ……」

クリ:「……やはりセリナはセリナか……」


〜〜〜〜〜


アンコ:「……じゃあ、ウエストとヒップのサイズは……」

クリ:「……こわいからかんがえないことにしよう……」


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