次回予告

 皆様、こんにちはです。セリナです。(深々とお辞儀)
 今回は出番が少なかったですね。シクシクです。
 さて、次回ですが……何だかとっても大変な事になっちゃったみたいです。
 私はおバカなのでよくわからないのですが、魔界大帝さんと木龍大聖さんが一箇所に揃ちゃったので、神族さんが本気になって襲って来ちゃうんだそうです。
 天界軍最強の次元艦隊とZEXL部隊さんが、私達に攻めて来るそうですが……何だか大変みたいですね(←状況がわかっていない)。
 一方、皆さんが大騒ぎの中、私は1人の殿方と出会うのですが……それで事態は意外な展開に!!
 ……なるのでしょうか?です?
 それでは次回の、

 セリナの世界最後の平穏な日々
 EPISODE 4. 『鬼神教授 座導童子(ザドゥリーニ)の場合』

 お楽しみに!!です。






































「あら」
「あっ」

 月明かりも差さない暗闇。

「お久しぶりね」
「あの時以来ですね」

 2人以外には、誰もいない裏通り。

「東京は大変だったみたいですね」
「大変だったわ……でも、あなたのお陰でヒュドラの野望を防ぐ事ができたわ」

 男と女。

「いやぁ、たまたまですよ」
「謙遜する事は無いわよ」

 地上最強の、男と女。

「あ、そろそろ行かなくちゃ。娘達が待ってるわ」
「残念だなぁ。もう少し話したかったのに」

 男が取り出すのは、1本の大鋸。
 女が取り出すのは、1枚の呪符。

「またの機会にしましょ」
「次があったらね」

 交錯。

「相変わらずね」
「全くですよ」

 アスファルト上に落下した、付け根から切断された女の右腕。
 焼け焦げた匂いと煙を吐き出す、風穴の開いた男の心臓。

「それじゃね」
「さようなら」

 立ち去る男と女。

 残されたのは、焼ける肉の香りと、鮮血の香り――地獄の香りだけ。

 ただ、それだけ……

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