CARACTER DATA

◆セリナ T170 B92 W58 H88
 種族:人間・西洋人?
 性別:女
 年齢:不明(20代前半だと思われる)
 職業:メイドさん・肉奴隷
 能力:メイドさん技能はかなり高い。
    Hな技術も人類最高レベル。
    戦闘力はミジンコ並み。
 本名:不明
装備
『メイド服』

 深い藍色の19世紀の欧米風メイド服。
 HマンガやHゲームにありがちな、胸を強調したデザインの典型的メイド服。長袖、ロングスカートなので冬服らしいが、セリナはこの服しか持っていないので、季節を問わずに着たきりスズメ状態になっている。
 よくご主人様やお客様に破られるので、防御力は低そうだ。
◆外見
 独特の形に編んだ長く美しい金髪に、おっとりとしたタレ目、そして非常識な爆乳が印象に残る絶世の美女。
 身長170cm 体重62kg B92 W58 H88 という、スーパーモデル並みのプロポーションを持つ。が、あのふざけた乳のサイズは、ホントは3桁いってるとしか思えない。
 また、精神と肉体が深い快楽に包まれると、全身に古代呪術の紋様みたいな、奇妙な刺青が浮き出るという特異体質でもある。

◆性格
 とにかく優しくて温厚な、母性愛あふれる聖女のような性格。
 他人に対して『負』の感情を持つ事は無く、誰に対しても慈愛に満ちた素直な態度で接する。良い人過ぎるくらい良い人。ただ、素直過ぎて他人のお願いや命令に対して、イヤと言う事がなかなかできずに、そのまま流されてしまう事も多いようだ(もっとも、他人のお願いや命令を、イヤと感じる事はほとんど無いのだが……)。
 7年前以前の記憶が無いが、まるで気にする様子を見せず、『私はおバカですから』という口癖の通り、かなり大ボケであっぱらぱーな所もある。
 しかし、時には非情に聡明な姿を見せる事もあり、その大ボケが天然なのか故意なのかは微妙だろう。ちなみに、おっとりとした見た目によらず、メイドとしては非常に優秀であり、運動神経もけっこう高く、長年の陵辱調教にも耐えるタフネスぶりも見せ、どこで覚えたのか“メイドさん48の殺人技”なる、謎の技も使いこなす。体格も良いので、格闘技でもやらせればかなりイイ線いくかもしれない。
 また、長年の調教の成果でH関係の技術はあらゆる分野においてマスタークラスであり、本人もHが大好きである。これは淫乱という訳ではなく、好きな人に対するコミュニケーションの一環らしい。……とりあえず、かなりヘンな性格である事は間違い無いだろう…。
 今から7年前に、腹黒氏の館の前で倒れていたのを保護される。過去の記憶を失っており、身元も不明であった彼女は、強引に腹黒氏の館のメイドにされ、そのまま肉奴隷となってしまう。傍目には不幸の極地といえる境遇であり、実際に不幸の極地であったが、彼女はこの運命を素直に受けとめた。
 数年前に“西野 かすみ”“西野 あすみ”の姉妹と知り合い、友達になる。が、不幸な現状にさしたる変化はなかった。しかし、偶然に魔界大帝を始めとする異世界の住民と接触した事により、数奇な運命を辿る事となる…。
 ――以上、“この世界における”セリナのデータである――

◆クリシュファルス・クリシュバルス
 種族:悪魔族・正統王族類
 性別:男
 年齢:12万歳(人間に換算すると12歳ぐらい)
 職業:魔界大帝・初等部学生
 能力:無限にして万能の力を持つ(授業で習った範囲内で)
 愛称:クリさん(セリナ命名)
装備
『深遠なる闇』

 優美なデザインの漆黒のロングローブ
 宇宙開闢の光から一番離れた場所にあった、世界で最も純粋な闇を紡いで作り上げた魔界最高の闇の衣。とにかくスゴイ高級品であり、糸クズ一本で太陽系が買えるほどの価値がある。防具としても極めて高性能で、『相手の攻撃をそのまま跳ね返す』というズルイ能力を持つ。
◆外見
 悪魔時:見た人間全てが、魂の消滅or発狂する事を避けられない、絶望と恐怖の化身としか言えない恐るべき外見をしている。身体のあらゆる箇所に人間と共通する部分が存在しない。
 ……ただし、悪魔族の美的感覚では、絶世のロリプニ美少年に見えるらしい……
 人間時:見た人間全てが、ショタコンの道に入る事を避けられない、超絶ロリプニ美少年としか言えない(違う意味で)恐るべき外見をしている。ただし、頭には優美な6本の角が、背中からは漆黒の翼が生えている。絶世の女顔で、12歳(相応)にしてはやや幼児体型気味。でもアレは御立派。ふふふ……

◆性格
 生真面目。歳の割にはしっかりとした、落ちついた態度に見える。そのため大人びた性格に思えるが、かなり背伸びしている部分があり、本当はかなりお子様な感じ。特に異性関係はホントにウブ。自分が魔界大帝である事に、大きな誇りを持っているが、それがプレッシャーにもなっている。夜、1人で泣いたりもする寂しがり屋さん。とにかく良い子なので、あまり苛めない様に。
 魔界正統王家の後継者として、周囲の祝福を受けながら誕生する。が、ほぼ同時に母と先代魔界大帝である父が崩御してしまい、生まれた時から悪魔族の頂点となる事を運命付けられてしまう。
 成人するまでは魔界元老院と宰相長が魔界の政を代理する事となり、それまでの期間は魔界大帝としての徹底的な英才教育を受けた。幼児期に事故で人間のいる世界に行方不明になるというハプニングもあったが、他には特にトラブルも無く無事に成人。正式に魔界の王座につく。
 あらゆる能力が歴代魔界大帝の中でも最大最強最高であると言われ、実に2億年以上の歳月を生きた。これは悪魔族における寿命最高齢である。在位中も比類無く名君ぶりを発揮して、国民は元より異種族からも絶大な支持を受けた。
 以後の悪魔族の発展の基礎となった数々の法令や政治手腕は、後世にも高く評価されており、特に龍族との間に恒久的な平和条約を結んだのは、歴史的な大偉業といえるだろう。
 当時の民衆は彼を『偉大なる賢帝』と呼んでいた。が、魔界大帝の座を引退後に突如乱心。前代未聞の大事件を起こし、以後、歴史書の彼の名には『背徳の邪帝』の二つ名が刻まれる事になる。
 身分や種族を問わずに友人は多かったが、身寄りは無く、生涯を独身で通した(1人だけ愛妾がいたらしいが、子供が生まれたという記録は無い)。そのため魔界正統王家の血は、彼を最後に途絶える事となる…。

◆アコンカグヤ・ガルアード
 種族:神族・第1級武争神類
 性別:女
 年齢:25万歳(人間に換算すると25歳ぐらい)
 職業:天界軍第1機甲師団第1連隊長・メイド
 能力::神族としては、主に戦闘に特化した能力を持つ(人間には、あらゆる面で万能に思えるが)。戦士、軍人、ZEXL乗りとしては全世界最強。メイドとしては全世界最低。奥義“静水”。
 愛称:アンコさん(セリナ命名)
装備
『超重高速振動エストック“ヴェンデッタ”』

 形状・長さ1.5mの無骨な機械製エストック。
 天界軍個人携帯用備品……の中でも、使い手を選びまくるバケモノ武器。一見普通のエストックだが、質量変換機構が内蔵され、実に数兆トンの重量を持つ。そのため殴っただけであらゆる物体を破壊できる。おまけに高速振動装置も内蔵されており、振れたあらゆる物質を分解消滅させてしまうという、とんでもない武器。うっかりスイッチを入れたまま地面に置くと、地球が砕け散りながら消滅してしまうので、取り扱いには注意が必要だ。普段は義手の内部にデジタイズ化して内蔵されている。

『ZEXL−08ホワイトスネイク“ヴァージニティー”』…詳細は別記
『義肢に内蔵兵器多数』
◆外見
 腰まで届く漆黒のポニーテール。白磁の如き白い肌。背中から生える純白と銀色の翼。氷のように冷たい冷徹な瞳が印象的な、文字通り人外の美しさを誇る美女。
 右眼、左耳、右翼、左腕、右脚、そして内蔵の大半を無骨な機械性の義肢にしている。
 身長180cm 体重50kg(義肢を含むと2トン。ただし質量変換機構による増減可能) B71 W52 H73 とにかくスマート!!胸も極限にまでスマート!!!

◆性格
 クール。冷徹なまでに冷静沈着な性格。一見『ロボットなのか?』と疑われるほど感情が表情や態度に出ないが、内面には普通に感情が存在し、いわゆる『自分の感情を表に出さないタイプ』のクール。しかし、セリナ達と知り合ってからは、徐々に感情を表に出すようになった。
 平均以上の正義感・倫理観はもつ。が、しかし『敵』と見なした存在には、軍人として冷酷なまでの非情さで接する。彼女にとってはセリナ達を守る事が最優先事項であり、その為には他の全てを犠牲にするのも厭わない。その意味では、彼女は素直な『正義の存在』とは言い難いかもしれない。基本的には良い人なのだが……一方で、軍人一筋の人生を送ってきた為か、相当の世間知らずであり、けっこうボケキャラ的な一面もある。密かに女の子らしいカワイイものが好きで、特にカワイイ男の子が大好きらしい(本人は否定してるが)。
 また、狂的なまでのブラザーコンプレックスであり、彼女が『心を凍らせた』のも自閉症の一種だろう。若干ショタ気味なのも、兄に対する感情の裏返しと思われる。セリナ達との出会いで心の傷は癒されつつあるが、兄の幻影から逃れられる時は来るのだろうか?

◆経歴
武神族の名門『ガルアード家』の第1子女として生を受ける。誕生時には既に両親は他界していたが(注:神族社会は全て子宮外受胎である)、少し歳の離れた実の兄の元で無事に成長していった。しかし、14歳で士官学校に入学した当時から、その兄に激しい性的虐待を受け続け、肉体と精神に深い障害を刻む事となる。だが、軍部は『肉体的障害は義肢で回復し、精神的障害も軍人としての適性には問題無い』と判断して、彼女はこのまま放置された。
 士官学校時代から、軍人として天才的な能力を発揮し、若干23万歳にして天界軍第1機甲師団第1連隊長の座に就いた。これはガルアード家当主のステータスを考慮しても脅威的な事である。彼女はあらゆる分野で才能を如何無く発揮したが、特に戦闘能力に関しては、神族の歴史上にも彼女を超える者は存在しないとされている。
 『天界時間 ζ286Πψ788Σ100937Θ‡凾W6』(西暦200×年)、神族最高評議会から特命を受け、作戦を執行するが、帰還せず……数ヶ月後、彼女は正式に死亡したと判断され、ここにガルアード家の血筋は絶えることになる。
 余談だが、当時から2億年後に魔界大帝達が起こした大事件の際に、彼女の姿が目撃されたとの証言があるが、詳細は定かでは無い……

◆三剣 藤一郎
 種族:人間・日本人
 性別:男
 年齢:29歳
 職業:庭師
 能力:『死殺天人』。あらゆる存在に抽象概念レベルからの『死』を与えて、全てを『殺す』事ができるという人類最強の能力者。身体能力も人外レベル。庭師の腕も超一流。
 愛称:ミツさん(セリナ命名)
装備
『庭師七つ道具』

 鋸、鋏、ロープ等の、庭師にとっては必需品といえるアイテム。七つ道具だが七つ以上あるっぽい……
◆外見
 ボサボサの髪に薄汚れた作業着が(悪い事に)よく似合う、冴えない風体の男。身長170cm 体重70kg それなりに整った顔立ちであり、身体も頑健で逞しいのだが、どうもパッとしない印象がある。異性からは『いい人なんだけど……』で終わりそうなタイプ。目が悪いわけでも無いのに、眼鏡をかけている。
 性格:温厚かつ平和的。常に他人より1歩引いて、縁の下の力持ち的な立場にあろうとする奥ゆかしい性格。仕事真面目で勤勉だが世話好きでもあり、仲間内からの信頼も厚い好人物。生真面目そうだが人付き合いは良く、陰湿さとは無縁である……と、模範的な好青年に見えて、実際に好青年ではあるのだが、自分自身に対してはいいかげんでテキトーだったりする。それはアパートの自宅の散らかり具合を見れば一目瞭然だろう。また、少々妄想癖があり、白昼夢にふける事もしばしば。その意味ではちょっと怪しい人物かもしれない。
 そして、彼を語る上で欠かせない点は、その『異常性癖』だろう。彼は生まれ付き重度の精神障害を患っており、その内容は『性的興奮を覚えると、その対象を惨殺してしまい、それでも満足できないと暴走して、目に写る全てのものを殺さずにはいられない』という、サディストの極地と言える異様なものだ。普通の人間なら単なる精神異常者で済んだのだが、彼が地上最強の戦闘能力者である事が不幸の始まりだった……
 同僚のセリナにベタ惚れなのだが、妙な所で純情なのと前述の異常性癖のために思いを遂げられずにいる。当然ながら巨乳フェチだ。
 ちなみに、意外にも趣味は読書であり、会話の節々に本の引用を添えるクセがある。ただし、使い方を間違える事も多いらしい。

◆経歴
 日本のごく普通の中流家庭に生まれる。ごく普通に育てられて、ごく普通に成長していったのだが――14歳のある日に、実の妹との性行為がきっかけとなって、その異常な性癖と最強の戦闘能力が発現。後に『死天事件』と呼ばれる大事件を起こした。この事件で数百万人の一般市民と数多くの戦闘能力者が犠牲となったが、最終的には西野 那由に倒される。
 その後、超法的処理で釈放され、天蓋孤独の身となった彼は、腹黒家の庭師に就職。セリナと知り合い、木龍大聖を始めとする多くの超高位存在に接触する。この頃から異常性癖は影を潜めて、やがて完全に消滅したという。
 しかし、50年後のある出来事をきっかけに世間から姿を消して、その後完全に行方不明となる。噂では500年以上の歳月を生きたとされるが、真偽は不明……

◆樹羅夢姫
 種族:龍族・木龍類
 性別:女
 年齢:14万歳(人間に換算すると14歳ぐらい)
 職業:木龍族第一皇女
 能力:絶対的不死性。それ以外は人間程度の力しか持たないが、木龍大聖となれば世界最大最強最高の超高位存在となる。オ○Q並みの大食い。
 愛称:ジャム姫(セリナ命名)
装備
『慨視銀鏡』

 コンパクトサイズの小さな鏡。自分の現在地点を大雑把に表示する事ができる。龍族から見れば子供の玩具に等しい四流マジックアイテムなのだが、大聖では無い状態の樹羅夢姫にとっては、このレベルのマジックアイテムを使うのが精一杯らしい。
◆外見
(人間時)
・通常形態 肩口で切り揃えた濃い藍色の髪が良く似合う、東洋系の超絶美少女。顔立ちは釣り目気味で少々気が強そうな感じ。ただし、頭からは2本の枝角が生えて、耳はエルフ耳である。瞳はネコ目で口元から牙が覗いていたりもする。そして、何よりも特徴的なのは30cmたらずの身長だろう。ほとんど御伽話の小人さんだ……プロポーションはスレンダー気味だが胸だけはやたら大きい。服装はチャイナドレス風の豪華な着物。人形マニアに誘拐されそうなくらい可愛い。

・第二形態 基本は通常形態と変わらないが、髪が腰まで長く伸びて、外見年齢も18〜20歳くらいに成長している。そして、体の大きさも『身長150cm、体重45kg、バスト110、ウエスト53、ヒップ78』という(爆乳の)人間サイズとなった。

・最終形態 幻想世界の女皇帝しか纏えないような、豪奢絢爛な中華風の法衣を纏った世界最高の超絶美女。外見年齢は30前後。紫光を放つ神秘的な切れ長の釣り目。40cmはありそうな長く尖った耳。紅く妖しく濡れた唇から覗く牙。150cmはある四方に枝を伸ばした大木のように巨大な枝角。腰から生えた5mを超える中国龍風の尾。そして10mを超える長さの藍色の長髪。所々が宝石状の鱗に変化した輝くように艶やかな肌。蒼く発光する輪郭……と、かなり人外の要素が混じっている姿だ。しかし、何より人外なのは、『身長250cm(角と尻尾は除く)、体重90kg(角と尻尾は除く。含めると500kg以上)、バスト200、ウエスト80、ヒップ130』という、ムチャクチャなプロポーションだろう……

(木龍形態時)
 基本的には中華風のドラゴンだが、鱗がサファイヤ状の宝石による外骨格構造になっているので、外見はメカっぽい。見る者誰もが畏怖のあまり気死するほど壮大な姿である。実はこっちの姿が本体。
 性格:とにかく自分勝手で我侭で高慢でタカビーで派手好きで自意識過剰で好戦的で尊大で天上天下唯我独尊な性格……のように見えるが、龍族の基準では、実は純情可憐で気弱で儚げで物静かで大人しくて平和的で優しい……という性格だったりする。とりあえず基本的には善人らしいが……プライドが高く、後先考えない問題発言を連発しては後で後悔したり、辛い事があっても平気な振りをして影でこっそり泣いたりするタイプ。『苛めっ子に見えて実は苛められっ子』といった感じか?世間知らずな所はお姫様に相応しいのだが……ちなみにとてつもない大食いであり、自分の身体よりも大きな食事もペロリと平らげるという、物理法則を凌駕した大食振りを見せる。

◆経歴
 木龍族皇家の第一皇女として誕生する。しかし、彼女は生まれつき龍族特有の無限再生能力があるだけで、龍族としての力をほとんど失っていた。その為、表向きは第一皇女として育てられたが、皇位継承権は剥奪されていて、周囲からは軽蔑と侮蔑の眼差しを向けられる日常を送っていたという。
 14万歳の頃には、彼女への周囲の態度はやがて明確な虐待へと変わり、その仕打ちに耐えられなくなった彼女は天界の神族の元に亡命を求めようとした……が、異世界への転移術に失敗して、自然保護区域『地球』に消息を断つ。
 数百年後、精霊界に復帰したが、消息の期間『地球』で異種族と交流を持っていた事実が発覚。木龍族皇家から永久追放される……しかし、皮肉にもその直後に『大聖』として完全覚醒を遂げた。これが史上三体目の『大聖』である。
 その後は、再三の要求にもかかわらず龍族社会の表舞台に立つ事はなく、追放先の東の森で隠居生活を送っていた。しかし、四大種族間の軍縮条約や悪魔族との恒久的平和条約等には積極的に賛同したと記録されている。
 龍族には珍しく温厚で心優しい人柄で知られていたが、西暦2億年時に魔界大帝と共に前代未聞の大事件を起こし、その後、彼女の名前は龍族のあらゆる公式記録から抹消される事になった。今では僅かに御伽話の中に、その名前が残るだけである……

◆座導童子(ザドゥリーニ)
種族:鬼族・プロトタイプ
 性別:両性
 年齢:不明(男性体は40代後半、女性体は20代後半に見える)
 職業:自称歴史学者
 能力:鬼族のプロトタイプであり、あらゆる四大種族を凌駕する超絶的な能力を持つ。男性体は知性的能力、女性体は肉体的能力を担当。
 愛称:佐藤さん(セリナ命名)
装備
『ツルハシ』

 主に工事現場等の肉体労働の場で使用される。このツルハシは特注品で、サイズ、重量ともに通常のツルハシの数倍の大きさを誇る。特にそれ以外に特徴は無い。
◆外見
◇『男性体』
 身長2mを軽く超える、全身が浅黒い筋肉の塊で構成されたような巨人。不精髭に真紅のボサボサ髪で、気の弱い者なら一目で失神しそうな兇貌の持ち主である。しかし、度胸のある者なら、その瞳は理性的で落ち付いているのが見て取れるだろう。小さな鼻眼鏡がチャームポイント。

◇『女性体』
 身長185cm、体重極秘、B110、W65、H98。
 赤髪に褐色肌の凄まじいほど美しい女性。惜しげもなく晒す爆乳が最高な素晴らしいプロポーションを誇る。ただし、下手に触れれば大火傷を負うだろう、危険で妖しい、魔性的な雰囲気も纏っている。気の強そうな吊り目がチャームポイント。


◆性格
◇『男性体』
“知”の担当者。何よりも“理性”を重視する科学者的な思考形態を持つ。打算的で自己中心的な部分も多いが、一般的な鬼族と比較すれば、かなりお人好しで義理人情に厚い方だろう。しかし、己の“知性的な欲望”を満たす為なら、そんな人間的な感情は瞬時に捨て去る事もできる。普段は温厚かつ紳士的で、時には道化にもなれる気の良い人柄に見えるが、それは無用なトラブルを避けて、最終的な自分の欲望を満たす為には、他者にはそんな風に思われるのが最良だと長年の経験と知性で理解しているからだ。彼は決して悪人ではないが、善人とも言い難いだろう……

◇『女性体』
“力”の担当者。サディスティックな快楽主義者であり、何よりも人並み外れた己の肉欲と破壊衝動を満たす事を優先している。陽気で明るいラテン系なタイプだが、気に入った者は全て犯し、気に入らない奴は皆殺しにするという、常人には理解できない奇怪な思考形態を持つ。瞬間的な自分の欲望を満たす為なら、世界の全てを破滅させる事にも何の躊躇いも無い、非常に危険な人物である。


 普段は男性体が肉体の支配権を握っていて、女性体が表に出る事は無い。しかし、非常に強い性的欲望や身の危険を実感した際は、女性体が支配権を握るようになる。『肉体も変化する二重人格者』と考えれば分かりやすいかもしれない。ちなみに、お互い非常に仲が悪い。

 セリナとその仲間達には純粋に好意を抱いているが、それと同じくらい強く、冷徹な視線で知的欲求を満たす為のモルモットとして『観察』していたりもする。
 彼は四大種族の中でも最強の力を持っているが、それを使う事は滅多に無い。自分の力が世界に干渉するのを恐れているからだ。己の作った歴史では、未知に対する『観測者』としての知的欲求を満たす事ができない……彼はそれを恐れている。
 そう、彼はただ『座して導く』だけである。
 ちなみに、長年のビンボー生活の為、最近、妙に庶民的になった。女性体はともかく、男性体はそうした俗な生き方が性に合ってるようだ……その分、超高位存在とは思えないくらいセコい面もたまに見せるが。


◆経歴
 彼は『創造主』が鬼族を生み出す際、プロトタイプとして試験的に創造された存在である。
 その後の詳しい経歴は不明だが、時には天才科学者として天界軍の軍事開発に協力したり、時には単なる土方のオヤジとして、様々な時代、様々な世界で、ちらほらその姿を見かける事ができた。
 無限にも等しい時間の中、彼が世界中を旅する目的は、『創造主』が生み出した“ある存在”を発見する事らしいが、その目的が果たせたのかは不明のまま、現在から2億年後、ある大事件に彼の姿が確認されたのを最後に、ぷっつりその足取りは消えている。
 彼が天寿を全うしたのか、隠者として歴史の表舞台から姿を隠したのか、全てが不明である。

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