◆用語集◆
注:この用語集はネタバレを多大に含んでいる部分があります。
一応本編を読んでから閲覧する事をオススメします。っていうか、そうしてください(懇願)
ちなみに、ストーリーが進行するにつれて、ドンドン追加されます。


【ア行】

■アウターリミッツ 〈あうたーりみっつ〉 [艦船]
 重戦闘空母グレートシング級4番艦。
 グレートシング級は、天界軍の誇る主力軍備『次元戦艦』の中でも、最も古く建造されたタイプの艦である。
 全長200km、乾燥重量5兆トン、存在質量係数99800000……ZEXLが開発される以前の、大砲巨艦思想が色濃く残るこの戦艦は、途方も無い巨体、超々々重装甲、無限大に近い搭載能力を誇り、もはや次元戦艦よりも移動要塞のカテゴリーに位置するかもしれない。
 しかし、高機動を誇る次元戦闘機やZEXLを中心とした現在の天界軍の編成においては、このタイプの戦艦は時代遅れとなり、30万年前に、その全てが廃棄処分となった。
 シュタイナ上級大将率いる天界軍第14独立艦隊の旗艦として使用されている。やはり古参兵にとっては、多少型遅れでも使い慣れた物の方が勝手が良いのだろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■悪魔族 〈あくまぞく〉 [種族]
 異世界『魔界』に存在する知的生命体の総称(生命体じゃないのもいるけど)。
 平均寿命が100万歳を超える点からもわかる様に、人類を遥かに超える恐るべき能力を持った種族であり、『神族』『龍族』『鬼族』に並んで“四大種族”の1つに数えられている。
 その外見や性質や能力は『ホントに同じ種族なの?』って言いたくなるくらい個体差が大きいが、まぁ大体は人間が『悪魔』と聞いてファンタジー作品なんかでイメージする物を想像すれば良いだろう。
 ちなみに、人間には『邪悪の化身』と思われている悪魔だが、実際は人間よりも遥かに理知的で、善良な種族。種族の全体的な性質は、温厚で義理人情に厚く、規律を重視する生真面目なもので、『契約』に代表される約束事や誓いは、絶対に守るという特徴があり、むしろヘタな人間よりも付き合い易いかもしれない(これはあくまでも全体的な傾向で、例外はたくさんいる。人間の中に悪人が居るようなもので、悪い魔族はトコトン悪い)。
 ……ただし、基本的に悪魔の外見は、人間の美的感覚において『絶対の恐怖と絶望をもたらす』ものであるため、よほど肝っ玉が座っているか、空前絶後の大ボケな人じゃなければ、実際に付き合う事はムリだろう。
 社会構造は『魔界大帝』を絶対的な頂点とした階級社会であるが、その魔界大帝が平然と庶民の学校に通っているのだから、そんなに上下関係は厳しくないのかも。
 『生真面目で恐いけど、頼り甲斐のあるイイ奴等』……それが悪魔族である。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■アズラエル・アイ 〈あずらえる・あい〉 [組織]
 三大宗教系退魔組織の1つ。正式名称は『イスラム退魔解放戦線』。世界中のイスラム教系退魔組織の中心に位置している。筆頭退魔師は“人形使い”アーリシァ大佐。
 軍隊式の非常に統率の取れた退魔組織であり、現役の軍人も数多い。三大宗教系退魔組織の中でも、一番まともな組織と言えるかもしれない。その分、国家との繋がりが強いので融通が利かないが……
[外伝1]

■アミバ 〈あみば〉 [お約束]
 わかる人には限りなくわかるネタ。…っていうか、わかる人じゃないと意味不明。
 こういった用語集には必須事項である。
 残念ながら、此処でもトップは取れなかった。
[北●の拳]

■異世界 〈いせかい〉 [世界観]
 我々が存在する世界(この場合は、宇宙とか次元とかもひっくるめた単位)とは異なる概念の元に存在する世界。
 いわゆる、パラレルワールドとか平行世界とか異次元とかを想定すればわかりやすいかも。
 我々の世界によく知られており、なおかつすぐ傍に存在する代表的な異世界としては、
 『天界』
 『魔界』
 『精霊界』
 『冥界』

 が存在する。
 ――余談だが、我々の世界も含めたこれらの世界は、世界法則等の構成概念に偶然では説明できない程の類似性があり、世界の創造などの点で、何らかの『共通項』があったとされている。たとえば、本来は1つの世界だったとか、同じ存在に“創造”されたとか――
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■いや〜ん♪まいっちんぐないけないナユ先生状態 〈いや〜ん、以下略〉 [フレーズ]
 意味不明なフレーズだが、要するに敵の攻撃で服が破れて、セミヌード状態になっている那由さんの事。
 那由さんは服が破れる程度の御色気シーンはあっても、本格的なHシーンには絶対にならない。こう見えても、旦那様に操を立てているのである。
[外伝1]

■刺青 〈いれずみ〉
 セリナは肉体と精神の両方に強い幸福感を得られた際、全身に奇妙な紋様の刺青が浮かび上がる。
 全身とは言っても、体中びっしりという訳ではなくて、要所要所に点在する感じで、なかなかオシャレ(半死語)だ。
 ただでさえ艶っぽいセリナに、更に妖しさが加わるので、何だか良い按配みたいだよ。

 ――そして、この刺青がセリナの運命そのものなのである――
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■“宴” 〈うたげ〉
 腹黒氏のメイドさんは、ほぼ毎日何らかの形で陵辱されているのだが、月一ぐらいの頻度で腹黒氏の友人知人(もちろん悪人)を呼んで、メイドの1人を徹底的に陵辱するという“宴”を開いている。
 よーするに乱交SM陵辱パーティーなのだが、その内容は極めて非人道的であり、宴の生贄となるメイドの90%が廃人or死亡するという。
 当初は『拷問器具を併用する集団レイプ』程度の内容だったが(オイ)、徐々に行為はエスカレートしていって、今はわざわざ魔術師を呼んで『嬲り殺す→再生→嬲り殺す→復活→嬲り殺す……』の行為を繰り返すという、猟奇的を通り越して変態的な状況になっている。
 まぁ、Hマンガ、H小説、Hゲーム等にはありがちな内容だが、傍目にはアホにしか見えないよね。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■オーバーロード・キャンセラー 〈おーばーろーど・きゃんせらー〉 [アイテム]
 正式名称は『GTIMM−85C型封印システム』。外見は直径3センチほどの金属製のボールだが、内部には神族の超科学技術の結晶が積め込まれている。
 半径500m以内の四大種族のあらゆる能力を封印して、身体能力も地球人類レベルに低下させる効果がある。分かりやすく言えば、四大種族を普通の人間にしてしまうメカだと考えればいいだろう。ただし、その効果が無差別――味方の能力も問答無用で弱めてしまうという問題点があったので、実戦で使われる事は無かった。
 古代の神族が開発した超兵器……だが、あまりに使えないので封印されたという、トホホな過去を持っている。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■「夫との夜を思い出すわね」 [台詞]
 どんなプレイなのだろう……噛み付きプレイ?
[外伝1]

■オニノメ 〈おにのめ〉 [?]
 魔物と交わる事により、その魔物の力を己の物とする能力者……と、認知されているが、詳細はまだ不明な点が多い。
 それ以外にも隠された秘密があるらしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々/外伝1]

■お約束 〈おやくそく〉 [決まり事]
 『突然、空から降ってきた(鏡の中から現れた、魔方陣の中から出現したでも可)謎の美少女と、ひょんな事から知り合って、そのままラブラブドタバタ同棲生活!!これぞ男のロマーン!!!』
 ……これは、この手の作品においては、宇宙の絶対法則とも言える『真理』らしい。どんな作品も、必ずこの展開にしなければならない。
 藤一郎と樹羅夢姫も、一応このシチュエーションなのだが……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

【カ行】

■海神“蜃” 〈かいしん しん〉 [種族]
 “聖母”安倍 深美が操る魔物。外見は巨大な二枚貝そのもので、お約束の触手攻撃で那由に襲いかかった。
 ちなみに、昔の中国では蜃気楼を起こす魔物とされていたらしい。
 実はこれもFLAT Ash内の小説に登場するキャラのオマージュなのだが……わかるかな?
[外伝1]
■擬似鬼族 〈ぎじきぞく〉 [種族]
 いわゆる四大種族の鬼族ではなく、地球上で土着してしまった鬼族の事を指す。本来の鬼族とは比べ物にならないほど弱々だが、人間にとっては十分に驚異の存在だろう。
 ちなみに、四大種族の鬼族は『真性鬼族』もしくは『鬼神』と称される事もある。当初は擬似鬼族を『仮性鬼族』と書いていたが、あまりにもアレなので変更した。
[外伝1]
■鬼族 〈きぞく〉 [種族]
 異世界『冥界』に存在する、超高位存在の総称。
 全宇宙全次元全世界のあらゆる生命体の中でも、最強の身体能力を持つ超高位存在であり、『悪魔族』『神族』『龍族』に並んで“四大種族”の1つに数えられている。
 別名『鬼神族』と呼ばれるように、生物学的には神族の亜種であり、外見も人間と非常によく似ている。基本的に頑健な体格の持ち主が多く、頭部に様々な形状の角が生えているが、個体によっても差が大きいので、生物学的には決定的な違いにはならないだろう。

 最大の違いは、その身体能力の高さにある。四大種族中最高の身体能力を持つ鬼族は、戦闘能力でも四大種族中最強である。仮に鬼族全体の意思が世界制覇に向けられていたら、四大種族は鬼族に支配されていたかもしれない。その力は単純な肉体の強さだけではなく、魔力や知能も他の四大種族に引けを取らないだろう。事実、鬼族の最高学府である鬼族院アカデミーは、四大種族の中でも最高の知識の殿堂として名を轟かせている。
 問題は、身体ではなく精神にあった。鬼族には『節制』や『我慢』『抑制』という概念が存在しない。己の『欲望』こそが唯一にして絶対の行動原理なのだ。自分が自分である事に逆らわず、自分が思うが侭に生きる。その結果など考えない。いや、己の欲望以外のことは考えていない。そうした思考形態は、ほとんどの種族や文明、組織では『悪』と称されるものだろう。

 究極の自由主義者、快楽主義者にしてエゴイスト――それが鬼族なのである。
 当然ながら、そんな彼等には『協力する』という意思が極めて乏しく、互いが好き勝手に生活している事もあり、国家や文明というシステムがほとんど存在していない。文化レベルや知的財産は非常に高度な物なのだが、それ以外はほとんど無政府状態と変わらない生活を送っている。一応、『冥王』という最高指導者が代々存在するが、半ば形式化した存在に近い。
 逆に見れば、そんな状態にもかかわらず四大種族の一員として数えられる点が、鬼族の凄まじさを現していると言えるだろう。彼等は他の四大種族に対して、特に敵意は持っていない(というより無関心)が、他からは最も警戒されている種族なのだ。

 ちなみに、鬼族には地球産の種族も存在するが、それは“擬似鬼族”の欄を参照して欲しい。
『究極の自由』ゆえに『究極の邪悪』であるもの……それが鬼族なのだろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■キャットフード 〈きゃっとふーど〉 [食べ物]
 樹羅夢姫の大好物。
 どうやら、龍族の味覚には最高の美味として感じられるらしい……
 賞味期限が切れたお徳用ネコ缶なのだが……
 なぜ藤一郎がネコ缶を持っていたのかは謎。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■〜級神 〈〜きゅうしん〉 [階級]
 全ての神族は、身体能力、魔法能力、特殊能力などを総合的に判断して、1〜5までにランク付けされている。
 神族上層部は、あくまで個人識別法の一種と明言しているが、実情は明らかな差別目的のランク分けであろう。
 他の四大種族にも、この5段階ランク付けは当て嵌まり、同じ級の種族同士の総合能力は、大体が互角だと考えていいだろう。
 ちなみに、この話に登場する連中を除いて、3級以上の四大種族が地球に“降臨”した事実は存在しない。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■旧IMSO 〈きゅうあいえむえすおー〉 [組織]
 現在のIMSOの前身に当る国際退魔組織。基本的には今のIMSOと変わらないが、その実体は極悪非道な退魔組織そのものである。国際的に認知された組織であるため、ある意味ヒュドラよりもタチが悪いと言えるだろう。
 希少技術の国際的管理を名目に、世界中の退魔関連技術を強引に独占し、高名な退魔師を脅迫紛いの手段でメンバーに加盟させて、あらゆる退魔活動を徹底的に管理、傘下に収めようとしていた。
 この為に、ちょっとした退魔業においても、権利行使料や運営維持費という名目の、莫大な料金を収めなくてはならず、一部の金持ち以外は、魔物の恐怖にはただ蹂躙されるしかなかったという。
 現在、三大宗教系退魔組織が現IMSOに協力の意を示さず、優秀な退魔師の大半が民間退魔業界に流れているのも、この悪名が後を引いている為だろう。
 だが、この旧IMSOが現在においてもなお、人類の歴史上最大最強の退魔組織であった事も紛れも無い事実であった。その総合戦力は世界中の軍隊をも凌駕し、あらゆる非難と憎悪を強引に抑えつける力を持っていたのである。

 ――20年前に、西野 那由に滅ぼされるまでは。
[外伝1]

■旧IMSO消滅事件 〈きゅうあいえむえすおーしょうめつじけん〉 [時事]
 本編より20年前、『ファー・イースト・ウィッチ』こと西野 那由によって起こされた大事件。
 実の姉が旧IMSOに捕らえられて、非道な人体実験の限りを尽くされた挙句に、死亡した事を知った西野 那由が『魔女』として覚醒。彼女の襲撃により、一夜にして旧IMSOの全人員と設備が完膚なきまでに破壊された。その後、暴走した那由を止めようと世界中の退魔師と戦闘能力者が集結したが、その全てが返り討ちにあったという。この1件の後、旧IMSOは現在の健全な組織に再編成される事となった。
 しかし、何より問題なのは、この事件と『死天事件』によって、世界中の退魔師と戦闘能力者の70%(それも大半が上位から数えて)が失われた事だろう。そのため人類の魔物に対する抵抗手段がほとんど失われてしまい、このまま魔物に人類が滅ぼされかねない事態となったのだ。だが、皮肉にも『魔界大帝』と彼に続く超高位存在が地球に降臨した事により、その畏怖に魔物の動きが鎮静化したため、魔物の被害はむしろ少なくなったという。
[外伝1]

■魚人亭 〈ぎょにんてい〉 [ショップ]
 シー・リャンナンがアジア某国の下町で経営している古物店。夢の世界に直結しているので、方法さえわかればどこからでもコンタクトを取る事ができる。
 店の中身は『怪しい小道具が棚の中でゴチャゴチャと積み重なっただけ』という雑然としたものだが、全て超強力なマジックアイテムとその材料。値段は一般人の常識で考えると法外(マジックアイテムの値段としては格安)だが、ツケが効くし店長兼店員が常に寝ているので万引きし放題という、ある意味夢のような店である。
 コンタクトを取る方法がわかればだが……
[外伝1]

■グロウスクイード 〈ぐろうすくいーど〉 [艦船]
 ディメンションダイバー級次元潜宙艦。文字通り海ならぬ次元の狭間に潜行する能力を持つ。全長500mという、比較的小型の潜宙艦だが、潜行力は大きい。
 基本的に次元潜宙艦は通常の次元戦艦より高価なため、1艦隊に2〜3隻しか無いのが普通である。鉄神兵団も2隻しか所持していないので、魔界大帝達に壊されないかと内心ヒヤヒヤしていた事だろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■グワンゲ 〈ぐわんげ〉 [艦船]
 キーンベイオット級打撃駆逐艦。全長400mという、かなり小型の駆逐艦だが、打撃力はかなり高く、コストも安いので次元艦隊には大量に配備されるのが普通である。ZEXL部隊を大量に所有している為、とにかく資金の無い鉄神兵団にとっては、安いこの艦も貴重な存在なのだろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■軍縮条約 〈ぐんしゅくじょうやく〉 [条約]
 西暦5千万年時、魔界大帝と木龍大聖が中心となって制定した条約。自然保護条約並みに強力な執行力を持つ。
 この条約により、四大種族は各々の持つ強力な兵器・特殊能力の制限もしくは封印処理をされる事になり、四大種族間の緊張は相当軽減される事になった。
 当然ながらZEXLも封印される事になり、お陰で天界軍はおもいっきりワリを食ったという。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■心レスラー 〈こころれすらー〉 [妄想]
 那由さんの心の中にいる最強の戦士。具体的には精神寄生体や憑依能力等の精神攻撃をされた際に、それを撃退する精神防御システムの事を指す。なにせ那由さんの空想の産物であるため、いくらでも強くする事ができるのだ。魔界大帝だろうが万物の魔王だろうが、その世界を取ったバックドロップで撃沈してしまう。
[外伝1]

■古代戦艦 〈こだいせんかん〉 [艦船]
 100億年以上昔、天界軍が開発していた次元戦艦。外観は現在の戦艦とは大きく違っている。ほとんど骨董品に近い代物だが、性能はむしろ現在の次元戦艦より優秀らしい。
 当時の支配者“陽龍大聖”に、次元戦艦は全て破棄された筈だが、座導童子はこっそり確保していたらしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

【サ行】

■サイレンスフィールド 〈さいれんすふぃーるど〉 [能力]
 “静寂”なるエルフィール・Dの持つ、恐るべき特殊能力。
 自分の周囲に展開する結界の一種であり、あらゆる魔法、超常現象、特殊能力の類を、その質と量を問わずに完全に消滅させる効果を持つ。恐ろしいのは、たとえば能力の効果範囲外から魔法を使って、隕石等を落下させても、それが純粋な自由落下だろうと、その発端が魔法や超常能力の類である限り、結界に触れれば問答無用で消滅してしまう所だろう。
 彼女の持つ超科学兵器もあって、その気になればこの能力だけで他のナイン・トゥースを全滅させる事も可能である。彼女が同僚から恐れられるのも当然だ。
[外伝1]

■逆しま 〈さかしま〉 [能力]
 “道化”師ベル・ミューの特殊能力。あらゆる物理現象から魔法法則、抽象概念に至るまで、全ての事象を思い通り『逆転』させる効果がある。
 『火を水に』変えるような単純な属性変化だけではなく、『死を生に』『困難を容易に』『強を弱に』というような抽象的な観念までも逆転させる事が可能という点が恐ろしい。
 こういった特殊能力を考える(もしくは作者のダンナに考えさせる)のは大好きだけど、そのキャラの倒し方に毎回頭を悩ます結果となっている……アホですね(爆)
[外伝1]

■死殺天人 〈しさつてんじん〉 [二つ名]
 御剣 刀一郎に与えられた二つ名。
 “天人”とは、人類に極々稀に出現する『世界法則そのものが具現化した能力者』の事である。彼の行動そのものが、この世界の『法則』であるため、如何なる手段をもってもそれを防ぐ事は不可能とされる。
 天人が司る『法則』は、当人によって様々だが、死殺天人が司るのは文字通り『死』そのものであり、あらゆる存在に『死』を与えて殺す事ができる。その戦闘力は魔人すら軽く凌駕し、文句無しで人類最強の存在であると断言できるだろう。この地上で対抗できる存在は『魔女』だけである。
 なぜ、単なる地球人類にこれほどの高位存在が出現するのかは謎に包まれているが、四大種族クラスの超高位存在が、何らかの理由で地球人類に転生したのが正体だという説もある。
 例えば、自殺した神族が地球に堕とされたとか……
[セリナの世界最後の平穏な日々/外伝1]

■「“死者蘇生”は最重大犯罪だ」 〈ししゃそせいはさいじゅうだいはんざいだ〉 [台詞]
 セリナ世界の人間社会において、死者を生き帰らせる行為は最大級の重犯罪である。余程の理由が無い限り、行使者と蘇った当人は問答無用で滅ぼされてしまうのが通例。ただし、裏ではけっこう行われているようだ……
 他の最重大犯罪は、『歴史操作』『Sクラス以上の環境破壊』『Sクラス以上の精神もしくは記憶改竄』『Sクラス以上の魔物召喚』等が挙げられる。
[外伝1]

■死天事件 〈してんじけん〉 [時事]
 本編より15年前、『死殺天人』こと御剣 刀一郎によって起こされた大量殺戮事件。
 当時、妹との性行為がきっかけとなって『天人』として覚醒した刀一郎が、東京都民を始めとした数多くの人々を虐殺した。彼を止めようと世界中の退魔師と戦闘能力者が集結したが、ほとんど返り討ちにあったという。
 最終的には、『旧IMSO消滅事件』から監視下に置かれていた“西野 那由”によって刀一郎は倒されたが、この事件で殺された一般市民の数は数百万人を超え、環境的にも日本の地図が描き変えられるほどの程の被害がもたらされたという。被害総額は測定もできない。
 しかし、何より問題なのは、この事件と『旧IMSO消滅事件』によって、世界中の退魔師と戦闘能力者の70%(それも大半が上位から数えて)が失われた事だろう。そのため人類の魔物に対する抵抗手段がほとんど失われてしまい、このまま魔物に人類が滅ぼされかねない事態となったのだ。だが、皮肉にも『魔界大帝』と彼に続く超高位存在が地球に降臨した事により、その畏怖に魔物の動きが鎮静化したため、魔物の被害はむしろ少なくなったという。
[セリナの世界最後の平穏な日々/外伝1]

■自然保護条約 〈しぜんほごじょうやく〉
 あらゆる世界において、特別な自然空間や多種多様な生態系が維持されている環境は、極めて貴重な存在である。そのため、そういった環境は“四大種族”によって『自然保護条約』に指定されて、知らない内に保護されていたりする。
 ちなみに、我々の住む『地球』も指定されている。
 ただし、自然保護とは言っても環境を維持するために外部から干渉するのではなく、あくまで自然な状態を保つために、外部からの干渉を極力抑えるというシステムを取っているため、保護ではなくて監視と言った方が正しいかもしれない。自然保護区の生物同士が争って、全滅したりしても放ったらかしだ。
 具体的には、
 『四大種族とその眷属による、自然保護区へのあらゆる干渉と立ち入りを禁止する
 というのが条約の内容である。すごく単純だ。
 でも、単純とはいえ、条約の強制力は極めて強力であり、余程の理由が無い限り、違反した者は殺されても文句は言えず、違反者を出した種族は他種族から総スカンを食らう事になる。そのため、四大種族による違反者の取り締まりは極めて厳しい。
 しかし、それでも四大種族の密猟者や犯罪者達による、自然保護区への侵入は完全に防ぎきれないのが現状らしい。
 ――余談だが、我々の知る神や悪魔は、このような『魂の密猟者』や『自分より下級の種族に神様気分を味わいたい』という、ろくでもない密猟者や犯罪者がほとんどなのである。
 ……とんでもなく、バチ当たりな設定ではあるな。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■邪淫の手 〈じゃいんのて〉 [術]
 “邪淫”王リムリスの操る性魔術の奥義。
 あらゆる物理現象から魔法法則、抽象概念に至るまで、触れるもの全てに無限の快楽を与えて、己の奴隷にしてしまう禁断の技である。
 また、対象を『調教』して、好きな存在に『作り変える』事も可能という、ほとんど反則に近い万能性ももっている。
 そんなに気持ち良いのなら、作者も体験してみたいものだ(爆)
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■「邪鬼が出るか悪魔騎士が出るか……」 〈じゃきがでるかあくまきしがでるか……〉 [台詞/諺]
 神族社会における『鬼が出るか蛇が出るか』に該当する言葉。
 邪鬼とは、破壊衝動に精神を支配された鬼族の事で、周囲の全てを破壊する恐るべき生体兵器とも言える怪物である。悪魔騎士とは悪魔族の中から突然変異的に出現する、戦闘に特化した生体を持つ悪魔の事で、生身のままZEXLに匹敵する戦闘力を持っている。どちらも神族にとっては絶対に出会いたく無いバケモノだという。
[外伝1]

■十二単 〈じゅうにひとえ〉 [技]
 大僧正の使う剣術『闇高野式封魔剣法・猫爪』の技の1つ。『猫の爪』は古来より退魔の力を持つといわれており、不死身の鬼にもダメージを与える事が可能。文字通り一瞬にして相手を12の断片に切り裂いてしまう。作中では12の断片にはなっていないように見えるが、気のせいである(汗)。
[外伝1]

■順逆自在 〈じゅんぎゃくじざい〉 [能力]
 “破神”冥の特殊能力。事象の流れの『順番』を自在に入れ替える効果がある。
 かなり分かり難い能力だが、例を上げれば、
 『攻撃の間合いに入る』→『敵を攻撃する』→『敵が死ぬ』
 という順番の流れを、
 『敵が死ぬ』→『攻撃の間合いに入る』→『敵を攻撃する』
 と入れ替える事ができるのだ。これによって、相手が如何なる防御手段を持っていても関係無く、いきなり相手を殺す事が可能なのである。現在の自分の攻撃方法では相手を殺せない場合でも、後で有効な攻撃方法を発見すれば問題ない。これを防御に応用すれば、如何なる攻撃も無効化できるのである。
 名前の元ネタとは、全然効果が違うので注意……というより、わかる人がいるかどうかが不安だ。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■瘴気 〈しょうき〉 [能力]
 悪魔族特有の『力の波動』とでも言うべき、謎のパワー。
 まぁ、人間で言うところの『気』とか『オーラ』を連想すればいいだろう。
 人間が瘴気に触れると、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受ける事になる。
 悪魔族が人間に嫌われるわけだ。
 悪魔が放つ瘴気の強さの度合いは、そのまま悪魔の実力を表しており、魔界大帝ほどの高位存在が放つ瘴気ともなると、この宇宙のあらゆる生命体の“魂”を消滅させるほど、とんでもない物らしい。
 西野(株)が大騒ぎするのも当然ですな……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■白い魔導師 〈しろいまどうし〉 [俗称]
 【CARACTER DATA】参照
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■深淵の民 〈しんえんのたみ〉 [種族]
 いわゆる『DEEP ONES』と呼ばれる魔物。
 この作中では、クトゥルフ神話系の存在は『人類では絶対に対処できない存在』と定義しているが、この魔物は那由さんでも対抗できるレベルの敵であるらしい。もっとも、それは那由さんがそれこそバケモノ級の強さだっただけで、本来なら人間の勝てる相手では無い。
 外見は半魚人……だと作者は思っていたが、実は全然違うらしい。
[外伝1]

■神将元帥 〈しんしょうげんすい〉 [二つ名]
 アコンカグヤに付けられた二つ名。天界軍の最高階級は『上級大将』なのだが、彼女の戦果があまりにも優秀であるため、従来の階級では称せられないという意味合いを込めて、この二つ名が送られたらしい。
 でも、当の本人はまだ大佐。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■神族 〈しんぞく〉 [種族]
 異世界『天界』に存在する、超高位存在の総称。
 文字通り、『神』としての凄まじい能力を持った種族であり、『悪魔族』『龍族』『鬼族』に並んで“四大種族”の1つに数えられている。
 外見は地球人類とほとんど変わらないが、一概に美形で、背が高く、スマートであり、中には『背中に翼が生えてる』『後光を背負っている』『半人半獣』『身体が元素で構成されている』等の特徴を持つ者も存在する。
 性格、性質も人間とほとんど変わりは無い。つまり、人間の美徳や欠点がそのまま当て嵌まり、良い神様も悪い神様も存在するという事だ。
 そして、種としての最大の特徴は、その極限にまで達した文明レベルにあり、四大種族も含めたあらゆる種族の中でも、最高の科学文明を築いている。ただし、極限に達してしまったが故の停滞感もあり、自然破壊による天界の環境破壊も深刻で、『頂点ゆえの荒廃』といった感もある文明である。
 『武争神族』『美瑛神族』『元素神族』『情報神族』『星宿神族』等、それぞれ異なった特徴を持つ12の氏族が存在し、選挙で選出された各氏族の長達による、議会制民主主義の社会構造を持つ。が、大企業との癒着も絡み、その政治形態は腐敗しきっているようだ。民主主義も建前だけのもので、社会の上層部は2級神以上の上位神族に占められている。限りなくサイバーパンクの世界に近い社会だと言えるだろう。
 『“存在”として究極にまで進化した人類』……それが神族なのかもしれない。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■成功力・夢幻胡蝶法 〈せいこうりょく・むげんこちょうほう〉 [術]
 シー・リャンナンの得意とする仙術。その効果は『夢の世界』を自在に操るという不可思議なもので、夢と現実を自由に行き来したり、夢の世界の物理法則を支配したり、対象の存在そのものを『夢』にして消滅させたりする事が可能……と、使い方次第では非常に強力なのだが、同時に抽象的過ぎて難しくもある。使い手は現在、3人にも満たない。
 なんだかんだいっても、この術を使いこなせるのだから、シーは凄腕の仙人なのである……らしい。
[外伝1]

■静水 〈せいすい〉 [技・奥義]
 四大種族間に共通する、武道の究極奥義の1つ。他に『滅火』『閃風』『冥土』が存在する。
 これらの奥義は、四大種族の長い歴史の中でも、どれか1つでもマスターした者は1000人にも満たないという、ムチャクチャ難易度が高い技であり、現在で習得している者はアコンカグヤを含めても2・3人しかいないだろう。
 その効果は『物理攻撃だろうが魔法だろうが特殊能力だろうが、外界からのあらゆる干渉を回避する』という反則的なもので、『合気』を応用すれば、そのまま相手に跳ね返す事も可能。ズルイ。
 間違っても『聖水』ではない。
 アンコさんが聖水が得意なのかは、セリナとクリ坊だけが知っている。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■精霊界 〈せいれいかい〉 [世界]
 龍族が支配している異世界の事。
 あらゆる世界の正負二元論の“正”を司る世界と言われているが、人間の思考形態ではよくわからない。
 我々の世界のすぐ近くにあるとされており、人類でもレベルの高い優秀な能力者なら、遠目に見るぐらいはできる。
 あらゆる世界の全ての自然法則を司る世界とされ、この精霊界が滅びると全ての世界の『自然』が滅びるといわれている。
[セリナの世界最後の平穏な日々]


■世界凍結 〈せかいとうけつ〉 [術]
 “時間停止”や“存在否定”のような『世界操作系』の術の1つ。人間にはとても扱えない、超高位な術である。
 基本的には時間や空間を停止してしまうタイプの術と同じだが、世界の全ての『存在を固定化』してしまう効果がある。1度固定化されてしまうと、その世界の存在は如何なる手段を用いても、ティッシュペーパー1枚破る事もできない。
 以下は余談だが、この物語に登場する呪文やアイテムの名前は、『そのまんまやないけ!!』と突っ込まれるくらい単純なものが多い。筆者がシンプルなネーミングを好むというのもあるが、個人的にはこのテの小説で、やたら画数の多い漢字を使ったり、妙に長ったらしい外国語を使ったネーミングを見ると、ものすごくマヌケに見えるのですが、読者は如何なものか。漫画ではそういう名前は違和感無いのに……ホワイ?
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■セリナの世界最後の平穏な日々 [タイトル]
 この物語のタイトルの事。私(御祖松博士(ヨメ))が本編を書き、KnightさんがHシーンを書くという合作の形を取っている。
 タイトルが変なのは、ちょっと仕掛けがあるため。
 コンセプトは『子供向けほのぼの小説』。
 ……って、Hシーンがある段階で、すでに子供向きじゃないよと言うツッコミは不許可である。

 できるだけ説明的でわかり易い表現にしようと勤めたのですが、如何な物か?
 全5話、外伝2話で完結する予定。何時終わるのかは考えない様に。
 ありがちなネタではあるのですが、当初考えていたストーリーが、後で知った某有名美少女ゲームの内容と思いっきり被ってしまい、内容を変更しようかと今でも悩んでいたりする、親不孝な子(物語)である。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■セリナビーム 〈せりなびぃむ〉 [技]
 セリナが放つ謎の光線。一撃で魔界大帝を沈める威力を持つが、殺傷力はゼロという謎の技。
 メイドさん48の殺人技の1つらしいが、ここまでくるともう何でもアリだ。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■そはや丸 〈そはやまる〉 [武器]
“鬼道”なる嵐の所持する魔銃の片割れ。
 人間なら誰もが心の中に持っている『心の鬼』を消滅させる能力を持つ。『心の鬼』を消滅させられた者は、あらゆる戦闘行動がとれなくなって、完全に無抵抗状態となってしまう。
 本来は伝説の鬼斬りの英雄“坂上田村麻呂”の持つ鬼斬りの剣なのだが、鋳潰して軍用拳銃(ベレッタらしい)に作り変えてしまっている。とんでもなくバチ当りな行為だ。
[外伝1]

【タ行】

■大通連 〈だいつうれん〉 [武器]
 “鬼道”なる嵐の所持する魔銃の片割れ。
 人間なら誰もが心の中に持っている『心の鬼』を精神世界で実体化させて、その心の鬼自身に攻撃させる能力を持つ。
 本来は伝説の鬼女“鈴鹿御前”の持つ3本の鬼の剣の1つなのだが、鋳潰して軍用拳銃『モーゼルM712』に作り変えてしまっている。実存すれば国宝間違い無しなのに……もったいない。
[外伝1]

■タヌキリス 〈たぬきりす〉 [生物]
 どうやら、天界の現地生物らしい。
 やっぱり仲良くなるには、指を噛まれる必要があるのだろうか?
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■乳大戦 〈ちちたいせん〉 [裏側]
 『那由さんの憂鬱』の裏タイトル。よく読めばわかるけど、登場する女性キャラのほとんどが、何らかの形で乳を露出しているのが、この作品のミソ……かなりイヤな裏テーマではある。
[外伝1]

■「〜〜ぢゃ」 [台詞]
 樹羅夢姫が台詞の語尾に付ける口癖。
 いわゆる“へドリアン女王語”の1つだが、『じゃ』ではなく『ぢゃ』であるのがポイント。
 どうやら作者は、この程度で差別化を図ったつもりでいるらしい……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■中央公園 〈ちゅうおうこうえん〉 [施設]
 郊外に位置する、かなり大きな緑化公園。子供達の遊び場やデートスポットとして庶民の憩いの場となっている。ちなみに、夜中は青姦や覗きのスポットとしても有名らしい。きっとかすみさんやあすみちゃんも、2〜3回くらいここで魔物に襲われた事だろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■中国拳法 〈ちゅうごくけんぽう〉 [技]
 那由さんの特技。近所のカルチャーセンターで習っている。
 那由さんは普段“西風霧創流刀舞術”という剣術で戦うのだが、それは剣で戦った方がカッコよく見えるからで、実はこの中国拳法で魔法を直接相手の体内に叩き込むという戦法の方が強かったりする。
 ちなみに、作中で使っている技は全て実在の拳法。柔拳剛拳北派南派ごちゃ混ぜになっているけど……なぜ近所のカルチャーセンターでここまでマスターできたのかは謎。
[外伝1]

■憑きモノ [種族]
 スライムに似た魔物の一種。その名の通り、人間、動物、機械など、様々な物体に取り憑いて、己の依り代とする。
 取りつかれた存在は“憑きモノ憑き”と呼ばれ、完全に憑きモノの支配下に置かれてしまう。こうなると元に戻す手段は無い。
 その性質は極めて狂暴であり、自分以外の生命体は、全て餌としか認識していないらしい。
 取り憑いた物体の全能力を操れる上に、憑きモノ本体も、その種類に応じて『強力な酸』『魔法の無効化』『毒の瘴気』『発火能力』等の、様々な特殊能力を持つという、単純そうな見かけによらず、なかなか危険な魔物だ。
 その強さはRMC値にして50くらいだが、群れを成して行動する事が多いのが厄介。数で攻められた場合は、熟練の退魔師も犠牲になる事があるという。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■土御門流五行操術“水門”究極奥義・禁『繰流』 〈つちみかどりゅうごぎょうそうじゅつすいもんきゅうきょくおうぎ・きんくるる〉 [術]
 『水の王』を召喚して、なおかつ完全に支配するという、土御門陰陽術の禁断の奥義の1つ。あまりにも危険な術である為(冗談じゃなくて世界が滅びかねない)、禁呪に指定されている。
[外伝1]

■「……って、昔読んだ本に書いてあったよ」 [台詞]
 藤一郎の口癖の1つ。
 正確にはこの言葉自体は口癖ではなく、昔読んだ本の言葉を引用するのが癖になっているようだ。
 でも、その内容の正確さは怪しいものが多い……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■です [台詞]
 セリナの口癖。
 セリナは必ず言葉尻に『……です』『……です○←状況によって色々な言葉が入る』と付ける癖がある。
 どうやら、語尾に『です』を付けるのが礼儀正しい口調だと思っている様だ。
 じつは『……Death』だったらイヤ過ぎ。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■鉄神兵団 〈てっしんへいだん〉 [部隊名]
 シュタイナ上級大将率いる天界軍第14独立艦隊に付けられた異名。おそらく、ZEXL部隊を中心とした兵装で編成されている事が多いので、そう呼ばれているのだろう。
 巨大な空母を一種の移動要塞として運用し、高機動戦艦とZEXL部隊を中心とした電激戦で、魔界軍を倒しまくった。
 戦術レベルで判断して、この艦隊が一度も負けた事が無いと言うのは紛れもない事実であり、悪魔族の軍人で、その名を聞いて震えあがらない者はいないという。
 ドラえもんとは関係無し。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■天界 〈てんかい〉 [世界]
 神族が支配している異世界の事。
 あらゆる世界の陰陽二元論の“陽”を司る世界と言われているが、詳細はまだ不明な点が多い。
 我々の世界のすぐ近くにあるとされており、人類最高レベルの優秀な能力者なら、なんとか行き来できる。
 世界のほとんどが機械で造られた階層構造に改造されており、どうやら我々が想像する『神々の住む聖地』には程遠い世界らしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■天界軍 〈てんかいぐん〉 [組織]
 神族の軍隊(そのまんまだ)。実は、神族は戦闘能力という点では、他の四大種族に若干劣る部分があるのだが、その分を科学技術でカバーしているので、四大種族の中でも屈指の強力な軍隊となっている。
 ちなみに、鬼族は神族とは逆に、個人の戦闘能力は四大種族中最強だが、文明レベルは最低である。悪魔族と龍族はその中間に該当する。結果、四大種族間のパワーバランスは、(今のところ)安定しているようだ。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■テンプラーズ 〈てんぷらぁず〉 [組織]
 三大宗教系退魔組織の1つ。正式名称は『バチカン特務退魔機関』。世界中のキリスト教系退魔組織の中心に位置している。
 『聖堂騎士団』の名を持つ非常に歴史の深い退魔組織だが、徹底的な秘密主義を貫いており、その詳細は謎が多い。どちらかといえば秘密警察のイメージが強いだろう。
 筆頭退魔師は『“機天使”パスクァエルVer18.2(元キャラは桐乃女学院の“INV03Kパスクア”ちゃん)』電脳世界の支配者と呼ばれ、インターフェイスを介さずに、あらゆるコンピューター機器を制御する能力を持つらしい。
 美味しそうな名前の組織ではあるが、別にテンプラを愛でる会ではない(でも、これが天麩羅の語源になった。本当)
[外伝1]

■逃走スポーツ新聞 〈とうそうすぽぉつしんぶん〉 [組織]
 ゴシック記事満載のスポーツ新聞。俗に『逃スポ』と呼ばれる。
 現実の(?)それとは違い、書かれている内容は全て真実。国家機密までガンガン暴露してしまうので、ライターが組織の刺客から逃げ回りながら製作されている。そこからこの名前がついたらしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■『童話の消えた森』作戦 〈『どうわのきえたもり』さくせん〉 [作戦名]
 フロラレスの憎悪と狂気が生んだ作戦で、彼女自身が立案、実行した。表向きは『自然保護区域に存在する魔界大帝及び大聖を監視する』という物だが、実際は鉄神兵団に四つの封印存在を使い、魔界大帝と大聖を捕らえて支配下に置き、その力で全ての世界を滅ぼそうという恐るべき物である。
 四大種族の世界が消える→神や鬼や龍や悪魔が消える→御伽噺の登場人物が消える→童話が消える……という構図から、この作戦名が付けられたらしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■トリスタン 〈とりすたん〉 [武器]
 クルィエ少佐の武器『反次元高周波マチェット』に付けられた名前。
 『反次元高周波マチェット』がどういう原理の武器なのかは不明だが(高速振動兵器の一種か?)、外見は『刀身の長さ1mぐらいの、先端が丸いナタ』という無骨なものである。おおよそ触れる物は如何なる存在でも真っ二つにできるという物騒な武器。
 ライパクとは関係無し。
[外伝1]

【ナ行】

■内閣特務戦闘部隊 〈ないかくとくむせんとうぶたい〉 [組織]
 日本政府内閣が秘密裏に開設した、各々が素手で下級妖魔すら引き裂く戦闘力と、最新鋭の戦闘装備を所有する、最強の特殊部隊。日本国内においては、あらゆる法規を超越できる権利を持っている。
 実はかすみさんクラスの退魔師でも赤子扱いできるほどの使い手なのだが、作中では単なるやられ役である。
[セリナの世界最後の平穏な日々/外伝1]

■ナイン・トゥース 〈ないん・とぅーす〉 [組織]
 ヒュドラ最高幹部直属の特務戦闘部隊。ヒュドラを主に構成する9つの組織の中から、最強の戦闘能力者が1人ずつ選出されて構成されている。
 主に暗殺や破壊活動を役目とするが、各自が『魔人』の名を冠する世界最強クラスの戦闘能力者であり、彼等が動くだけで世界組織の勢力図が確実に変動すると言われている……が、その恐るべき戦闘力故か、非常にアクの強いメンバー揃いであるため、ヒュドラ内部でも持て余し気味な所があるようだ。その為ここぞという要所でのみ使われる、ヒュドラの切り札的存在と言えるだろう。
 現在のメンバーは“聖母”安倍 深美、“無限”のリーナ、“道化”師ベル・ミュー、“静寂”なるエルフィール・D、“魔獣”魎子、“鬼道”なる嵐、“邪淫”王リムリス、“破神”冥、“白無”のショウ、の9人(必ずしも9人とは限らないらしい)、更に指令役として『“セイバートゥース”LUPIA(元キャラは桐乃女学院の“ルピア ナーカル”ちゃん)』と呼ばれる謎の人物がいる。全てのナイン・トゥースを凌駕する最強の戦闘能力者とも、何の戦闘力も無い単なる纏め役とも言われているが、詳細は不明。
 『那由さんの憂鬱』における最大の敵役として、那由達と激闘を繰り広げた。
 作者が大好きな『OVAジャイアントロボ』の『十傑集』の女性版(――のわりには3人も男が混じっているが)をイメージして作られたけど、作者の趣味が思いっきり混じってしまった……特技は那由さんを(心の中で)泣かせる事。また、必ず台詞は説明的にしなければならないとゆー規則でもあるらしく、聞きもしないのに重要な情報や自分の能力をガンガン暴露していた。
[セリナの世界最後の平穏な日々/外伝1]

■ナッツスコーン 〈なっつすこぉん〉 [食べ物]
 生地にナッツを練り込んだスコーン。上にシュガーナッツを振りかける場合もある。
 新宿の某店のが美味しい。
[外伝1]

■那由さんの憂鬱 〈なゆさんのゆううつ〉 [タイトル]
 『セリナの世界最後の平穏な日々』の外伝。
 西暦200X年 10月○日 13:38:42(現地時間)、ヒュドラの特務戦闘部隊『ナイン・トゥース』によって、東京都心の国会議事堂を中心に、半径30km地域を『SSSクラス外的干渉排除型結界』に完全遮断された事件と、その内部で起こった那由さん達正義の(?)退魔師と、ヒュドラの特務戦闘部隊『ナイン・トゥース』の激闘が主な内容である。
 作者が大好きな『OVAジャイアントロボ』みたいに、FLAT Ash内の様々なキャラのオマージュが(無断で)登場している。キャラの選別はあくまで作者の趣味なので、あまり突っ込まないでほしい……
 本編の“EPISODE 3. 『三剣 藤一郎と“木龍大聖”樹羅夢姫の場合』”と同じ時間軸の話であり、様々な個所がリンクしているので、一緒に読む事をお勧めします。
[外伝1]

■西野怪物駆除株式会社 〈にしのかいぶつくじょかぶしきがいしゃ〉 [組織]
 モンスター・霊等の駆逐駆除を請け負っている。また総合的受付窓口として、他のスイーパー・ハンターへの斡旋仲介も行っている、日本有数の怪物駆除専門の会社。
 会社内の組織図等は、一般の会社組織と殆ど変わりがないが、社員などはモンスター・霊等を相手にする為、その道に長けた者が多い。
 西野かすみ、あすみの姉妹もこの会社に登録されている。
[セリナの世界最後の平穏な日々/西野怪物駆除株式会社]

■西野怪物駆除株式会社本社ビル 〈にしのかいぶつくじょかぶしきがいしゃほんしゃびる〉 [建築物]
 那由さんが社長を務める西野怪物駆除株式会社の本社ビル。ビジネス街のビル群の中でもひときわ大きく、他の建物を睥睨している。ああ見えて、あの会社はけっこう儲かっているらしい。
 でも、今回の事件で完全倒壊してしまった……退院した那由さんがこの事を知ったら卒倒するだろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々/西野怪物駆除株式会社]

■庭師さん48の殺人技 〈にわしさんよんじゅうはちのさつじんわざ〉 [技]
 藤一郎が使う謎の技。もちろん人は殺せない。
 何も無い空間からお茶や座布団と取り出すなど、職の道を極めた者のみが使える究極の秘技だが、もはや人間レベルの技では無いような気がする……
[セリナの世界最後の平穏な日々/西野怪物駆除株式会社]

■人間は脆い 〈にんげんはもろい〉 [セリフ?]
 アコンカグヤが地球人類に抱いた感想。この場合は、アンタが丈夫過ぎるんだと言ってやりたい。
 余談だが、この話に登場する四大種族達は、みんな強さがインフレを起こしまくっている。どのくらいインフレしているかというと、『この宇宙に存在する全生命体が、主神や魔王クラスの人類が知る最強の高位存在(この話に登場するキャラを除く)の全能力を1人残らず手に入れて、全員一丸となって戦っても、四大種族の最下級兵士にも勝てない』という、第1次世界大戦直後のドイツも真っ青のインフレぶりだ。
 そもそも、SRMC値の項目で述べた様に、地球人類ではいくら頑張っても『SRMC値100』が限界であり、現在地球上でSRMC値が50を超えている者も、わずか30人足らずである。それに引き換え、四大種族は最低レベルの存在でも、SRMC値は軽く1万を超える……この物語では、人類は『神』『悪魔』『龍』『鬼』の脅威には、ただ怯える事しかできないのである。
 ……なぜ、こんなムチャクチャな設定にしたのかと言うと、それは筆者が『“魔”とは、人間の手に負えない存在だからこそ“魔”たりえる。人間に制御できる存在は単なる『事象』であり、“魔”とは言えない』という言葉に賛同しているからだったりする。でも、この考えは“退魔物”というジャンルを全否定する物であるため、仕方なく登場キャラを『とんでもない』存在にしたのであった。
 アホですな(爆)
[セリナの世界最後の平穏な日々]


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