◆用語集◆
注:この用語集はネタバレを多大に含んでいる部分があります。
一応本編を読んでから閲覧する事をオススメします。っていうか、そうしてください(懇願)
ちなみに、ストーリーが進行するにつれて、ドンドン追加されます。


【ハ行】

■パイズリ 〈ぱいずり〉 [必殺技]
 セリナの必殺技にして、巨乳キャラ必須の必殺技。乳属性を持つ者に対しては殺人技でもある。これが出来てこそ真の巨乳キャラと言えるだろう。 
 セリナのそれは、本気を出せば、どんな不感症な人でも3秒で達してしまうという、恐るべき性能を誇る。
 筆者も昔はできた。痩せてる今はちょっとキツイ。
 ちなみに、パイズリはかなりバストサイズとカップが大きくなければ、実際にやるのは難しい。うつ伏せなら比較的小さくてもOK。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■バニラシェイク 〈ばにらしぇいく〉 [食べ物]
 某ハンバーガーショップで売られている飲み物。セリナはなぜかこれを飲むと酔っ払う。やはり彼女は白くてドロドロした飲み物が好きなのだろう。ちなみにかすみさんはこれが大嫌いらしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■母なる海 〈ははなるうみ〉 [術]
 “聖母”安倍 深美の操る能力。正確には彼女の水の魔力が実体化したものと思われる(スタ○ドのようなもの)。
 『全ての生き物は海から産まれた』という原理が具現した存在であり、あらゆる生命を『創造』する、『母』に基く概念を操る等の、多彩な能力を持つ。
[外伝1]

■万物の魔王 〈ばんぶつのまおう〉 [力]
 いわゆるクトゥルフ神話における『AZATHOTH』の事。おそらく我々の世界における究極の存在だろう。
 那由さんの使い魔『化血刀・子法』は、この万物の魔王の力を宿している。なぜそんな物騒な存在を那由さんが使い魔にしているのかは謎。
[外伝1]

■東の森 〈ひがしのもり〉 [地名]
 精霊界の東の果てにある豊かな森。数多くの精霊や聖獣が住み着いている。
 元は草1本無い荒野だったが、樹羅夢姫が追放されて以来、木龍大聖の無限の生命力の為か、僅か数日で精霊界でも最大級の森林地帯になったという。
 木龍大聖がいなくなってからは、禁断の地の一つとなった。
[セリナの世界最後の平穏な日々/西野怪物駆除株式会社]

■ヒュドラ 〈ひゅどら〉 [組織]
 人智を超える力を持つ、ハンター・スイーパー等に対抗する為に生まれた、世界的な犯罪バックアップ組織
 九つの犯罪組織から一人ずつ代表者が出て、組織の運営を行っている。
 この九人は「ヒュドラヘッド」と呼ばれており、仮にTOPの人間を駆除駆逐したとしても、その切り口から新しい首が生えるように新しい者が派遣され、組織の運営にはまったく支障をきたさない。まるでギリシャ神話の「レルネーのヒュドラ」の様な厄介なシステムからこの名が付いた。
[セリナの世界最後の平穏な日々/西野怪物駆除株式会社]

■ファー・イースト・ウィッチ 〈ふぁ・いーすと・うぃっち〉 [二つ名]
 西野 那由に冠された二つ名。『極東魔女』とも呼ばれる。
 退魔師、戦闘能力者の間では、この名を聞いて震え上がらない者はいないらしい。
[外伝1]

■ふらいんぐぼでぃ〜ぷれす 〈フライングボディープレス〉 [技]
 セリナがアンコさんとクリ坊を襲った時に使用した技。高いところから両手足を大の字に広げて、相手の上に自然落下する技……らしい。使う選手によって『スクワット式』『旋回式』の様な簡単なモノから『ラウンディングボディプレス』や『ムーンサルトプレス』『スカイツイスタープレス』『ファイヤーバードスプラッシュ』などなど、色々な種類がある……らしい。(筆者はプロレスに詳しくないので、あまり突っ込まないでください)
 身体が大きいセリナだから、結構威力があるかもしれない。でも、あの爆乳に圧し潰されるというのは、一部の趣向を持つ人にはタマラナイかもしれない……と思う。
[セリナの世界最後の平穏な日々/西野怪物駆除株式会社]

■ブレードトンファー 〈ぶれぃどとんふぁー〉 [武器]
 通常のトンファーの打棒の部分が2mを超える長さの刀身となっている近接戦闘用武器。ヌル・ゾマ中尉が使用した。
 早い話がサイファー。某二重人格娘やロボットの事ではない。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■へドリアン女王語 〈へどりあんじょおうご〉 [言語]
 いわゆる『わらわは〜〜〜じゃ』という、古風なお姫様口調の事。樹羅夢姫も基本はこの口調である。
 作者のダンナ曰く、この口調はデンジマンのへドリアン女王が元祖なので、へドリアン女王語と言うらしい……が、信じがたい。
 最近、この口調のキャラが多いような気がする。
[その他]

■ボディーガード 〈ぼでぃがーど〉 [エキストラ]
 某有名映画の事。
 ではなく、VIPの面々を守る、文字通りのボディーガード。
 誰もが名の知れた凄腕の使い手であったが、相手が悪過ぎたのか一瞬で葬られてしまった。合掌。
[外伝1]

■頬に手を当てる 〈ほほにてをあてる〉 [アクション]
 セリナの癖。主に考え事をしている時や、困った時に実行される。
 ボケキャラにはお約束な仕草で、こういう行動が堪らないと言う人も中にはいる。
 当然ながらセリナにも適用された。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■ポンポコ通り商店街 〈ぽんぽこどおりしょうてんがい〉 [組織]
 腹黒邸から歩いて15分の距離にある、駅前商店街。セリナ達がよく買い物に利用している。通りを歩くだけで生活必需品のほとんどが手に入る豊富な店揃えから、近所の住宅街の住民も、大半がこの商店街を利用しているようだ。常連になればオマケしてくれる気さくな店が多く、古き良き時代の下町商店街――といった空気の残る、現代では希少な商店街である。
 ……そして、その実体は『アカシア協会』の本拠地なのだが、その正体を知るものはいない。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

【マ行】

■魔界 〈まかい〉 [世界]⇔天界、精霊界、冥界
 悪魔族が支配している異世界の事。
 あらゆる世界の陰陽二元論の“陰”を司る世界と言われているが、具体的にはよくわからない。
 我々の世界のすぐ近くにあるとされており、人でもレベルの高い優秀な能力者なら、わりと気軽に行き来できる。
 あたりまえだが異世界なので、人間の想像を遥かに超えるとんでもない環境らしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■魔界大帝 〈まかいたいてい〉 [役職]
 悪魔族の頂点に立つ絶対者にして、偉大なる魔界の支配者……とされる存在。
 とにかく強くて凄くて偉い。
 実際のこの単語の意味は、魔界正統王家の王位継承者に与えられる二つ名の事である。
 魔界正統王家は、悪魔族の中でも最大最強最高の能力を持つ血統であり、その中から最も優れた者がこの称号を得て、王位を受け継ぐというシステムになっている。
 魔界を統治するに必要な、あらゆる資格と権利を一手に握っており、事実上、悪魔族の社会を完全に支配している。
 まぁ、簡単に言えば『悪魔族の中で、一番強くてエライ悪魔の王様』の事。
 現在の魔界大帝は『第275308代“魔界大帝”クリシュファルス・クリシュバルス』。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■魔界大帝降臨事件 〈まかいたいていこうりんじけん〉 [時事]
 “西暦200X年 5月○日 P.M.2:45”
 突如『魔界大帝』が地球に降臨。その後、異世界から様々な種族の超高位存在が、次々に地球に降臨していくという、前代未聞の大事件が発生した。
 IMSOを中心とする世界中の退魔組織は、団結してこれに当たったが、何せ相手は冗談じゃなくてデコピンで地球を破壊できるような連中である。その行為はほとんど意味を成さなかったという。
 まぁ、つまりはこの物語の事だ。
 余談だが、この事件のせいで、西野(株)の社員達は事件の終結を宣言されるまでロクに眠る事もできず、イライラしたかすみさんによる八つ当たりの為に、甚大な被害が出たとか出ないとか……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■まさか人間に貞操を奪われる事になるとは…… [台詞]
 クリシュファルスがセリナとの初Hの後に思った事。
 でも、始めての相手がセリナというのは、かなり幸運な気もする。
 これで相手が“かすみさん”や“あすみちゃん”だったら、どんな目に会っていたか……
 ましてや“名も無きホステスさん”だったりしたら、女性不信になっていたかもしれない……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■魔女 〈まじょ〉 [字名]
 『魔女』という単語は、セリナ世界では死語になっている。性差別的な意味合いがあるとか、『女』という単語は『魔』の意味を内容しているので、二重表現になってしまうから……などの尤らしい理由付けがされているが、真の理由は、前述した『女は魔を内容している』を受けて、魔女とは『魔なる魔』『魔を超えた魔』を意味するからである。つまり、この世界に存在してはならない、究極の『魔』を差す単語なのだ。
 具体的には、単身で人類を絶滅させる力を持った魔人を指す二つ名の意味である。一般には『真の邪悪』『人類の天敵』と認知されている。
 現在、この『魔女』の名を持つ者は“ファー・イースト・ウィッチ”こと『西野 那由』ただ1人。その能力は、『世界設定を自分の好きなように作り変える』という反則的なものだ。間違い無く人類最強の戦闘力を持つ存在であり、この世界で対抗できるのは“天人”だけである。
 (※この設定は、西野本編とは違います)
[外伝1]

■魔人 〈まじん〉 [字名]
 人類の戦闘能力をRMC値、もしくはSRMC値(ちなみに、RMC値100=SRMC値1。平均成人男性の戦闘力はRMC値10くらい。ただし、単純にRMC値1の者を100人以上集めれば、SRMC値1よりも強くなるわけではない)で表現した場合、どんなに優れた戦闘能力者でもSRMC値100が限界である。しかし、このRMC値、SRMC値とはあくまで身体能力と精神能力を単純に数値化したものであり、現実にはSRMC値100を軽く凌駕する戦闘能力を持つ者が存在する。
 その存在を『魔人』と呼ぶ。
 例を上げれば、ナイン・トゥースの“道化”師ベル・ミューは肉体的には普通の少女に過ぎず、SRMC値どころかその下のRMC値にして5程度の力しか持っていない。だが、その特殊能力『逆しま』の力によって、実質的な戦闘力はSRMC値100を遥かに凌駕しているのだ。
 現在、魔人の称号を持つ者は僅か30人にも満たない。にもかかわらず、ナイン・トゥースのメンバーは全員魔人である。それだけでもヒュドラの恐ろしさがわかるだろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々/外伝1]

■水の王 〈みずのおう〉 [種族]
 俗に言うクトゥルフ神話の『CTHULHU』の事。人類が認識している最強の水属性の魔物である。深美に召喚されて那由たちに襲いかかった。
 過去にも召喚された事例はあるが、それらは本体の欠片の影の切れ端程度のもので、しかも召喚者は全て破滅している。人間の身でここまで完全な形で実体化させた(それでも触手の1本が実体化した程度だが)のは、深美が始めてだろう。
 この作中では、クトゥルフ神話系の存在は『人類では絶対に対処できない存在』と定義している。実は魔女モードの那由さんでも勝ち目の無い相手なのだ。もしクルィエ少佐とZEXLがなかったなら、この物語はヒュドラの勝利で終わっていただろう。
[外伝1]

■妙齢の美女 〈みょうれいのびじょ〉 [おばさん]
 那由さん、深美さん、魎子さんのような、いわゆる『○バサン』と呼ばれる年齢の美女を表現する言葉。
 普通に『オ○サン』とは言いにくい時に使うと便利。特に本人の前で『オバ○ン』などと言うと殺されかねない面子なら尚更だ。
 ……作者も『オバサ○』と言われないようにしたい……
[外伝1]

■無限刀 〈むげんとう〉 [武器]
 “無限”のリーナの愛刀。刀身の無い柄だけの剣だが、不気味なオーラが見えない刀身を形取っている。
 周囲のあらゆる『戦闘手段』のコントロールを奪うという、恐るべき能力を持つ。
 ちなみに、柄の部分は刺々しい細工が施されているが、その部分がマゾヒストのリーナは大のお気に入りらしい……
[外伝1]

■無限肉腫 〈むげんにくしゅ〉 [術]
 “魔獣”魎子の能力にして、瘴気兵器の1つ。
 瘴気兵器とは、悪魔族が使う“瘴気”を利用した、大規模破壊兵器の総称である。その威力は使用した場所の世界構成をも変質させるというが、あまりにも強力過ぎるために滅多な事では使用される事は無い。我々の世界での核兵器に該当するだろう。
 この瘴気兵器の1つ『無限肉腫』は、宇宙を構成する次元振動パターンに、自分の身体情報をインプットして、ナノアセンブラーの応用で時空間を自分の身体に組替えるというものである。
 いわば、宇宙そのものが身体と一体化したようなものであり、無限の増殖、再生、同化能力を持ち、どんな攻撃も封印も消滅処理も通用しない。この宇宙そのものを完全に消滅させない限り、絶対に滅ぼす事ができない……という、本来ならば人類の対処できる兵器では無いのだが、魎子さんのはその簡易版と言えるものであるので、制御装置であるコアを破壊すれば、何とか倒す事もできるのだが……
[外伝1]

■冥王 〈めいおう〉 [役職]
 鬼族の指導者と称される超高位存在。単純に鬼族の中で1番強くて指導力とカリスマに満ちた者が選ばれるが、その基準はほとんどガキ大将を決めるのに近い、いいかげんなものである。無論、実権はあまりない。
[セリナの世界最後の平穏な日々]
■冥界 〈めいかい〉 [世界]
 鬼族が支配している異世界の事。
 あらゆる世界の正負二元論の“負”を司る世界と言われているが、人間の思考形態ではよくわからない。
 我々の世界のすぐ近くにあるとされており、人類でもレベルの高い優秀な能力者なら、なんとか行き来できる者もいる。
 死者が暮らす世界という話もあるが、俗説らしい。しかし、いわゆるアンデット属性の魔物にとっては居心地の良い環境であるのも事実である。確かめた者は誰もいないけど……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■メイドさん48の殺人技 [必殺技]
 セリナが使う謎の技。“殺人技”だが、人を殺せるような物は無い。
 …が、メイド属性を持つ者に対してはその限りでは無い。
 技の例を挙げると、
 セリナが使用した『瞬間脱衣
 『どんな場面でも外れないホワイトプリム』
 『うっかり運んできた紅茶をご主人様の股間にこぼしてしまう』
 などがある。
 よくわからないが、メイドさんには必須の技能。
 決して“四十八手”などでは無い。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■滅火 〈めっか〉 [技・奥義]
 四大種族間に共通する、武道の究極奥義の1つ。他に『静水』『閃風』『冥土』が存在する。
 これらの奥義は、四大種族の長い歴史の中でも、どれか1つでもマスターした者は1000人にも満たないという、ムチャクチャ難易度が高い技であり、現在で習得している者はアコンカグヤを含めても2・3人しかいないだろう。
 その効果は『物理防御だろうが魔法だろうが特殊能力だろうが、外界からのあらゆる防御や回避行動を無効化して攻撃を命中させる事ができる』という、かなりズルイ技である。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■木龍大聖 〈もくりゅうたいせい〉 [二つ名]
 樹羅夢姫が冠する二つ名にして龍族至高の称号。
 “大聖”とは、龍族の中から極々稀に出現する超々高位存在の事である。その詳細は謎が多いが、生命体としては究極の存在である龍族を更に上回る、『究極を超えた絶対存在』だといわれている。ほとんど伝説に近い存在。
 その存在としての『格』は、四大種族を含めたあらゆる高位存在を凌駕し、単体でその全てを支配する事ができるとされる。
 事実、過去に2度『陰龍大聖』『陽龍大聖』と呼ばれる“大聖”が出現した際は、一時的に四大種族は“大聖”に完全支配されていた。普段は5つの種族に分かれていがみ合っている龍族も、“大聖”には素直に付き従ったという。
 しかし、この木龍大聖は、決して他を支配しようとはせずに、ただ平和的な国際条約の取り決めの際に表世間に出るだけで、普段は精霊界の東の森で静かな隠遁生活を営んでいたらしい。だが、西暦2億年時に魔界大帝と共に起こした大事件の為に、この名は忌むべきものとしてあらゆる公式情報から抹消される事になった。その後、木龍大聖の名は御伽噺の登場人物でしかないフィクションの存在として残っているだけである……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

【ヤ行】

■八百屋のおっちゃん 〈やおや の おっちゃん〉 [キャラクター]
 セリナ達が住む街の商店街で八百屋を経営しているおっちゃん。魔界大帝や神将元帥とも堂々と会話できる豪胆な人。どうやら、ここの商店街の人達は、既にあの連中と顔なじみになっているようである……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■闇高野 〈やみこうや〉 [組織]
 三大宗教系退魔組織の1つ。仏教系退魔組織の中でも最強と呼ばれてる戦闘退魔師集団。筆頭退魔師は“鈴音 義経”。
 他の三大宗教系退魔組織とは違って、仏教系退魔組織は一枚岩になっておらず、流派によって様々な退魔組織が独自に存在しているが、中でも京都に本部を置く『闇高野』は、世界中の仏教系退魔組織の中でも最大最強とされている。
 『魔物・即時・滅殺』を信条とし、魔物を滅ぼす為ならば手段を選ばない過激さで名を知られていたが、現在の大僧正がその座についてからは、比較的穏健な退魔組織になったという。
[外伝1]

■有刺鉄線拘束 〈ゆうしてっせんこうそく〉 [プレイ]
 樹羅夢姫を拘束する際に使われた凶悪アイテム。
 考えるだけで鳥肌が立つほど痛そうだけど、樹羅夢姫はお気に入りらしい……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■浴室 〈よくしつ〉 [場所]⇔風呂場、バス
 セリナとクリさんの初Hの場所。いきなり風呂場とはマニアックだ。
 腹黒氏の館の浴室はかなり大きい。しかし、並んで身体を洗うとは、何だか銭湯みたいな造りに思える。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■陽龍大聖 〈ようりゅうたいせい〉 [二つ名]
 現在から100億年前、世界を恐怖のどん底に突き落とした邪悪な魔龍。歴代2番目の“大聖”である。
 彼は誕生とほぼ同時に大聖として覚醒し、その絶大な力によって瞬く間に四大種族を支配化に置き、その日から“恐怖”の歴史が始まったという。
 陽龍大聖が世界を支配していた期間、あらゆる種族の人口の80%が、陽龍大聖自身の手による拷問で殺されたというのは紛れも無い事実である。冥界は冥王もろとも破壊され、精霊界は焼き尽くされた。天界は上層部を皆殺しにされた上、二度と汚染が浄化されないよう呪いをかけられた。魔界に至っては、民の絶対の忠誠対象である魔界大帝(女帝だった)を大聖専属の肉奴隷に堕とされた。嘲笑いながら魔界大帝を陵辱する大聖の姿を見て、魔界の民は百億の叫びを洩らし、千億の涙を流したという。
 更に陽龍大聖は、世界のあらゆる存在に無限の苦痛と永遠の恐怖を与えながら、この世界そのものを完全に消滅させようと考えていた。彼にとって自分以外の存在は、その邪悪を満たすためだけの獲物に過ぎず、最終的には自分以外のあらゆる存在を否定していたのである。
 そして、彼の手によって世界が破滅しかけたその時――世界最強の暗殺者“ヌル・ゾマ中尉”の手によって、彼は暗殺された。こうして世界は救われたのである。
 あらゆる悪の形容詞が該当すると称された陽龍大聖は、呼吸するように邪悪を振り撒いた。彼の思考は最悪の狂気しか存在せず、しかも己自身がその邪悪を自覚して、楽しんでいたのだ……と、世間では言われているが、実際の彼は究極生命体であったがゆえに、『自分以外の者達が、全員汚物にしか感じられない』という絶望感に悩まされていたのだ。立場や動機は違えども、その苦しみと絶望から世界を滅ぼそうとした意図は、フロラレスと同一視できるかもしれない。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■四大種族 〈よんだいしゅぞく〉 [種族]
 現在の我々の科学では解明できない、人外なる超常的存在――いわゆる魔族とか妖魔とか亡霊とか精霊とか神とか邪神とか呼ばれている存在は、IMSOでは一括りに『魔物』と命名されている。魔物はその外見や性質や属性によって、様々な種族に分類されているが、その中でも勢力、実力共に最強といわれる種族が『悪魔族』『神族』『龍族』『鬼族』であり、それ等は通称“四大種族”と呼ばれている。
 これらは人間が勝手に決めた設定なのだが、クリさんも似たような事を言っているので、あながち間違ってはいないらしい。

 それぞれの間に種族としての実力差は存在せず、勢力も拮抗しており、現在は安定した状態にある……が、互いに決して仲が良いわけではなく、悪魔族と神族などは、いつ戦争が勃発してもおかしくない状況であったりする。
 いずれにしろ、その気になれば人類など地球ごとアッと言う間に滅ぼす事ができる、とんでもない力を持った種族達なのだ(まぁ、自然保護条約で地球には行けない事になってるけど……)。皆さん、怒らせない様にしましょう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

【ラ行】

■ラーメン風呂 〈らぁめんぶろ〉 [お風呂]
 樹羅夢姫が藤一郎に(半ば騙されて)用意してもらって入浴した風呂。
 普通のラーメンどんぶりにお湯を注いだだけのシンプルなシステムだが、樹羅夢姫はけっこう気に入っているらしい。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■龍族 〈りゅうぞく〉 [しゅぞく]
 異世界『精霊界』に存在する、究極生命体の総称。
 あらゆる世界の全生命体の頂点に立つ存在であり、『悪魔族』『神族』『鬼族』に並んで“四大種族”の1つに数えられている。
 龍族は更に、西洋風の巨大な翼の生えた四足歩行のドラゴン『火龍族』、東洋風の胴体が長い龍『水龍族』、火龍族に似てるが頭が複数あり、翼や四肢が無い個体が多い『土龍族』、水龍族に似ているが全身に長い体毛が生えた『木龍族』、全身が金属製の外骨格に覆われた、いわゆるゾ○ドな『金龍族』と5種類の種族に分かれており、この5種類の分類はそのまま龍族国家の分類にも当てはまっている。龍族は四大種族の中で唯一、種族間の統一が成されていない上に、互いに激しくいがみ合い、結果として1つの種族に5つの国家が存在する結果となった。
 種族全体の傾向としては、とにかく高慢かつ尊大で非常にプライドが高い点が上げられるだろう。自分達が全生命体の頂点である事を悪い意味で自覚していて、あらゆる種族の中でも龍族が、龍族の中でも自分の種族が、更にその中でも自分の家系が、そして最終的には自分自身がもっとも偉大な存在であると疑いもなく信じている。究極の天上天下唯我独尊な種族と言えるだろう。他の種族を徹底的に見下しているので、当然ながら他の種族からはかなり嫌われている。
 彼等が自分達をそんな風に考えている最大の理由は、龍族が生物学的に見て、あらゆる世界の全生命体の頂点に立つ究極生命体である事が挙げられるだろう。更に全世界の自然法則を司る『精霊界』の支配者である為、ある意味、龍族に逆らえばその世界の自然は滅びる事になるのだ(ただし、他の四大種族の圧力で、実際はそうならないようになっているが)。それが益々彼等を増長させる結果となっている。
 しかし、種族内部のいがみ合いの為か、他の種族から見放されている為か、『頂点に達した存在は、後は滅びるしか無い』という世界の真理ゆえか……龍族の個体数は減少の一途を辿っている。本来、龍族は『月(陰)龍族』と『日(陽)龍族』を合わせた7種類の種族だったのだが、今はその2種は完全に滅亡してしまった。この個体数減少の原因は今も不明である。
 『究極故に滅ぶしか無い存在』……それが龍族なのだろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■龍族の究極奥義 〈りゅうぞくのきゅうきょくおうぎ〉 [術]
 龍族に代々伝わる禁断の秘儀。
 その内容は『他の生物の命のエキスを吸収して、一時的に全潜在能力を覚醒させる』という物だが、要は他の生き物の体液を啜れば良いだけの簡単な術である。生き血を吸ったりSEXでも可。ディープキスでも良いらしい。
 龍族の思考形態では想像もつかないほどの意外な手段であるらしいが……この手のH系ジャンルでは超々ありがちな方法であるような……
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■猟奇バージョン 〈りょうきばぁじょん〉 [裏側]
 EPISODE 3の藤一郎×樹羅夢姫のHシーンには、実は超スプラッターな猟奇バージョンが存在する。
 実はこっちが本当にあった出来事なのだが、猟奇ネタは御法度なので、泣く泣くお蔵入りとなった。
 読みたい人は、Knightさんへ御一報を(笑)
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■レインボーブリッジ 〈れいんぼぉぶりっじ〉 [地名]
 東京臨海部に建設された、臨海副都心と都心とを結ぶ中央径間570mの吊橋。首都高速12号線、臨港道路および臨海新交通(ゆりかもめ)が通っている。
 那由さんと深美さんとの戦い――『那由さんの憂鬱』における最終決戦の舞台となった。
 作者的には、丞太郎とDIOの最終決戦の舞台(ロードローラーが落ちてきた所)をイメージしている。
[外伝1]

【ワ・ン行】

■「私って世界一不幸な美少女よぉおおおおお!!!」 [台詞]
 それは魔女は魔女でもお邪魔女ですよ那由さん……
 那由さんは『実年齢3×歳』にもかかわらず、自分を『美少女』と自称している……いいかげん、現実を受け止めて欲しいものだ。
[外伝1]

■私はおバカですから 〈わたしはおばかですから〉 [台詞]
 セリナの口癖。
 主に自分を卑下する時に使われる。
 わりとありがちなセリフだが、セリナの場合、ホントにおバカな所があるので、違和感はあまり無い。
 『お』がポイント。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

【記号・英数字】

■「…」 [台詞]
 那由さんの呪文詠唱の台詞。
 時間にして1秒にも満たない、ただの呟きにしか聞こえないが、実は数百万単語にも及ぶ呪文を詠唱している。
 この超絶的な高速圧縮呪文詠唱によって、那由は単音節レベルの詠唱時間にかかわらず、凄まじい威力の魔法を使う事が可能なのである。
 つまりは『物凄い早口言葉』。
[外伝1]

■0X式駆逐戦車 〈れい(ぜろ)えっくすしきくちくせんしゃ〉 [武器]
 自衛隊が開発した200X年式最新型国産魔導戦車。まだ実験機であり正式配備はされていないが、戦闘力は極めて高い。主砲である100ミリ三連砲の直撃は、巨竜すらも一撃で粉砕するだろう。
 通常の戦車との最大の違いは、駆動系がキャタピラや車輪ではなく、半球状の重力ベクトル制御装置を装備している点で、この装置が一部分でも壁や床に触れていれば、車重を無視して忍者のように垂直の壁どころか天井をも走る事が可能。えびぞりやブレイクダンスもできるので、見た目は非常に気持ち悪い。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■AC10 〈えーしーてん〉 [武器]
 10口径オートキャノンの事。一番バランスがとれていて使いやすい。
 バトルメック&メックウォリアーRPGを知っている人にしかわからないネタだ……
[外伝1]

■AZE―03F“ソロ” 〈えーぜっといーれいさんえふ“そろ”〉 [武器]
 200X年当時、対地上掃射能力に関しては世界最強と称される魔導戦闘ヘリコプター。金属製のエイを思わせる外見で、エイのヒレに当たる部分に二枚のローター、頭部にキャノピーがある。武装はサソリの尾を上下逆にしたように取り付けたヴァリアブルキャノンに、キャノピー下のガトリング砲、翼の下にはミサイルポッドと、まさに空飛ぶ武器庫である。
 物語に登場した機体には、さらに神族製のバリアーユニットも装備しており、地球上に存在するどんな兵器でも破壊できない絶対無敵の要塞と化した。
 外見イメージは、レイストームの3面ボス『ゼノビア』。全然エイじゃねぇとはダンナのツッコミだけど、気にしないように。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■FB−08魔導弾 〈えふびぃれいはちまどうだん〉 [武器]
 一種のグレネード弾で、着弾と同時に強力な催淫ガスを撒き散らす。主に催淫属性に弱い魔物に対して使用されるが、一応は人間に対しても効果がある。特に西野姉妹には極めて有効なのは、作者か管理人の陰謀だろう。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■IMSO(国際魔物対策委員会) 〈あいえむえすおー〉 [組織]
 国連が秘密裏に開設した、『魔物及びそれに起因する現象を研究及び処理を実行する組織』
 退魔活動を執り行う組織としては、世界最大の規模を誇り、今回の『魔界大帝降臨事件』のような世界的な事件の場合は、率先して指揮を取る立場にある。
 ……だが、最も歴史と業績のあるという『三大宗教の退魔組織』は基本的に協力しない方針だし、優秀な退魔師やスイーパーは個人や民間組織で活動するケースが多いので、正直、質より量という感は否めない……というのが実情のようだ。
 余談だが、個人で魔物を退治する者を『退魔師・ハンター』、何らかの組織に所属して魔物を退治する者を『駆除人・スイーパー』と言う。こういった専門用語を設定するのもIMSOの仕事である。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■SRMC値 〈えすあーるえむしーち〉
 魔物の強さを数値化して表現する場合、通常は“RMC値”と呼ばれる物が使われるが、対象の魔物が極めて強力な存在である場合、この“SRMC値”が使用される。
 『1人前と認定されて、独立が許されるレベルの退魔師の全能力』がSRMC値“1”と考えればいいだろう。
 ちなみに、人間の能力ではどんなに頑張ってもSRMC値“100”が限界である。
 余談だが、西野怪物駆除(株)に所属の西野かすみのSRMC値は“5前後”ぐらい。これはなかなか優秀な退魔師であると言っていいだろう(現在の所、世界でSRMC値が“50”を超える退魔師、スイーパーは10人にも満たない)。ただし、こんな風に人間をSRMC値で表現するのは、『その人間はバケモノだ』と言っているのに等しいので、斬り殺されたくなければ本人の前では言わない方が無難。
[セリナの世界最後の平穏な日々]

■SSSクラス外的干渉排除型結界 〈すりーえすくらすかんしょうはいじょがたけっかい〉 [術]
 言葉通り、外部からのあらゆる干渉を無効化する性質を持つ結界。
 特にこの『SSSクラス』のレベルになると、行使者を滅ぼさない限り絶対に排除する事ができない難攻不落の結界となる。
 この結界の所為で、那由達はとんでもなく苦労した。
 でも、シー・リャンナンには関係無いのを見ると、あまり大した事が無いように感じられるのは何故だろう……
[外伝1]

■VIP 〈びっぷ〉 [エキストラ]
 国会議事堂で魔界大帝への対策会議に参加していたメンバー。
 内閣総理大臣を始めとする各党党首、IMSO(国際魔物対策委員会)の役員、世界経済を動かす大企業の総責任者の面々、国連常任理事国の国家元首達……等の、世界の政治経済を支配する超豪華メンバーだが、本編では大僧正の数珠に封印されて囮扱いされた挙句、実はヒュドラが狙っていたのもブラフであったという……ほとんど立場が無いように見えるのは気のせいでは無い。
[外伝1]

■ZEXL 〈ぜくせる〉 [ロボット]
 【ZEXL DATA】を参照。
[セリナの世界最後の平穏な日々]


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