闇の裏側にありし者
愚かなる神人よ。汝等は我に創造されたる者ぞ。

愚かなる神人よ。汝等の父はこの我ぞ。

愚かなる神人よ。その我に刃を向けるというのなら。

我が怒りの凄まじさを身をもって知るが良い。






闇に静かに浮かんでいる影があった。周囲が一切の闇にも拘わらずその影はその場にいた者全てがその闇を認識できる程その闇は暗く、まるで虚空に穿たれた黒い人型の穴のようである。
やがて影の前に一人の者が立ち、その前に跪いた。
影は何事かをその者に話し、その者は立ち上がり影に一礼してその場を去った。
その影が何者なのか。はたまた、その影の前に跪き、指示を仰いだ者は何者だったのか。
そして何より、完全なる暗闇を維持したこの場所は誰が何の目的で作り出したのか。
その答えを知る者は誰一人としていなかった。その場に居合わせた六人の諸力を除いては。





葉子が起こした騒動よりもひと足早く広島駅を出発したタクシーは西野姉妹を乗せて広島市中区に向かって走っていた。
広島の駅前から市内中央に向かう、無駄に広い道路の両側には整備された広い歩道があったが、平日の昼間のためか人影は少ない。
歩道の脇には街路樹が等間隔で植えられていて、この季節の日差しに新緑を美しく輝かせていた。
やがてタクシーは大通りを逸れると、入り組んだ細い道路に入っていった。大小さまざまなビルが立ち並んだ中区のほぼ中央にある雑居ビルの3階に西野怪物駆除株式会社の中国支社の事務所があるのだ。
かすみとあすみは広島に来るのは初めてだが、この中国支社の支社長を努める男とは顔見知りだった。
松井恭兵。基本的に単独行動の多いこの業界にあって、集団退魔を得意とする変わり種である。

集団退魔とは、一人では手に負えない駆除対象を集団で駆除する手段ではあるが、先の通り退魔師は基本的に単独行動が多く、横の繋がりが極めて希薄だ。
それは、同じ会社や組織内でも言える事で、かすみとあすみは姉妹であるため共に行動する事があるが、こういった事は極めて稀だ。

この松井は、単独戦闘や退魔行においても定評があるが、集団退魔においてはその冷静な判断力と統率力において、国内で右に出るものはない。
社外の退魔師のなかにも「西野の連中は気に入らんが、松井となら組んでもいい。」と言う者がいるほど信頼は厚い。本社勤務時代にはあすみとかすみに退魔のイロハを叩き込んだ人物だ。
過激な性格の者が多い(かすみを筆頭に)この業界において、穏健派としても広く知られている好人物である。

かすみ・あすみ姉妹が事務所の中を覗くと身長は優に2mを越える体格の良い男が出迎えた。
「いやぁ。久しぶりですなぁ。」
会うなり松井は少し出てきたお腹を気にしながら二人にこう言った。

「御無沙汰しています。教官。」
かすみはそう言って、丁寧に頭を下げた。

「教官はもうないでしょ。君らはもう立派に一人前だし、現に実力じゃとっくに抜かれたしね。あとは差がつくばかりだよ。」

「そんな事ないですぅ。教官はあたしたちがいっちばん尊敬してる退魔師のひとりですぅ。ねっ?お姉ちゃん。」

かすみは笑顔でうなずいた。二人が駆け出しの退魔師だったころは、二人とも松井に散々世話になった。
初めて現場に出た時も、初めて命の危機に瀕した時も、初めて魔物に陵辱を受けた夜も。松井は二人を決して見捨てる事無く常に二人の傍らにいて、命がけで二人を助けてくれたのだった。

「いやいや。そう言ってもらえるとはありがたい事だ。さて、本題に入ろうか。まあこっちに来て座って。」
そういうと松井は二人を応接室に案内した。
ややくたびれた大きめのソファが2つあるのと、金がかかっていそうなテーブルが部屋のほぼ中央に置いてある以外はこれといって特徴のない、シンプルな応接室だ。
二人をソファに座らせると、松井は早速これまでの調査の経緯を簡単に説明した。この中には特に真新しい情報はなかった。

「こういった訳だが、今から本社に報告する前の情報を君らに話しておこうか。まずは、この地図を見てもらおう。」
そう言って松井は、瀬戸内海を中心にした中国・四国地方の地図を棚から取りだしてテーブルに広げた。

「ここが広島市。そして、この少し南にあるのが例の男の出身地の野黒島。その野黒島よりやや広島市寄りの場所に芯樽島(しんだるじま)がある。ここは、区画的には広島市に入るんだそうだ。」
松井が指さしたその場所には人間がVサインをしたような島があった。その島の二股の間に入り込むように芯樽島と呼ばれた島があった。

「この島になにか秘密でもあるんですか?」
かすみが聞いた。

「うん。実は瀬戸内海と外海を繋ぐ水道でも、この四国の西側の豊後水道ってのは特殊なんだ。というのも、黒潮に乗った鮫やなんかがフラフラと瀬戸内海に迷いこんでくるのがここだからね。」

「それが、何か問題でもあるんですかぁ?」
あすみが聞いた。

「それが大アリなんだ。ここはね。鮫なんかが迷い込むだけじゃなく、言うなれば『海魔達の通り道』のようなものだという事が判明した。そして、この野黒島とは彼らの集会所のようなものだという事もね。」
この一言は、まだ初夏の匂いがし始めたばかりの広島のオフィスビルの一室の気温を、確実に2度ほど下げた。

「こ・・・ここって・・・海魔が集まりやすい場所なんですか?」
唇をわななかせながらかすみが言った。

「そう。この野黒島って所は、豊後水道から進入した海魔が地理的に集まりやすい場所なんだ。」

海魔とは、海難事故などで亡くなった人や、海で命を落とした動物の霊等が集まった、いわゆる霊の「群体」である。数多くの霊の集合体であるため、その力は大変強く、また結びつきも強いため徐霊も困難で、たまに実体化したりもする。

かすみは以前松井が行った、二次大戦中に命を落とした旧日本帝国海軍の亡霊の群れを駆除する仕事のサポートをした時の事を思い出した。

それ以前にも、それ以降にも色々な(そしてエロエロな)目にあって来たが、あの時程命の危機を感じた事はない。

また、その時松井がつぶやいた「軍隊だから群体か?シャレてやがるな。」という一言も耳朶の奥に染みついて未だに離れないのだ。

「でも、なんでこの野黒島がその海魔が集まりやすいんですかぁ?」
あすみの質問はもっともだ。

「うん。簡単に説明するけど、海魔はまず、太平洋側からこの豊後水道を通って瀬戸内海に入る。四国は、霊位的に高位な土地なのでこのテの、海魔を形成するような力は強いが低級な霊は近づけない。」
そう言いながら松井は地図の四国にバツ印をつけた。

「九州はどうなんですか?」
かすみが聞いた。

「九州は御存知の通り、四門が一つ「白虎門」がある。四門会が無くなったとはいえ、「白虎」がいるあの土地に外部から霊なんかが入り込むことは極めてまれだよ。」
そう言いながら、九州にもバツ印をつけた。

「それで、行き場のなくなった海魔さんたちが中国地方に入りこんじゃうんですね。」

「その通りだよあすみちゃん。そして社長と私はそれを見越してここに出張所を置くことにしたんだ。去年からは支社として動いているけどね。」

しばらく地図を眺めていたかすみが、松井に疑問を投げかけた。
「ここは?どちらかと言えば、海魔達は野黒島よりも先にこの島に当たるんじゃないですか?」
かすみが指さしたのは山口県の大島だった。

「良いところに気がついたね。かすみちゃん。実は、大島周辺は海魔のものらしい霊障がけっこうあって、私らもよく出張で行く事があるんだ。」

「むむ〜。海魔さんたちはそこでよく悪さをするんですね。」
真剣なのかとぼけてるのか良く分からない口調であすみが言った。

「さてさて、そこなんだよ。近年は我々の活動が功を奏してか、大島における海魔らしき霊障は徐々に少なくなって来ている。だが、太平洋側から瀬戸内海に入り込む海魔の絶対量ってのは決して減ってはいないんだ。」

「それが何か?」

かすみにそう聞かれて、松井は一呼吸おいて再び口を開いた。
「海魔の数は減っていないのに、海魔の霊障は減っている。これにはなにか原因があると考えて、私は部下に調査を指示した。その結果、大島の次に海魔が集まりやすいこの野黒島で、そのテのお払いなんかの退魔行や儀式があったという公式記録が一切ないという事が判明したんだ。」
この一言に、かすみとあすみは戦慄した。

「記録が残ってないってことは・・・・・記録に残るような大きな事件が起こっていないって事になりますね・・・・あるいは・・・・・・」

「わかった!きっと海魔さんたちは野黒島のことが好きなんだっ!!」
暫くの沈黙が西野怪物駆除株式会社・中国支社の応接室を包んだ。松井とかすみは冷や汗をかきつつ、とりあえず話を続けた。

「あるいは、大掛かりな退魔行をしなくても海魔を始末できる程の使い手がそこに住んでいるとかね。私としても、このことは疑問に思ったので本社の許可を得て、何度か野黒島へ調査員を派遣した。無論、私も足を運んだのだが、どこにでもある、過疎化に悩んでいる田舎の漁村にしか見えなかったんだよ。海魔の気配もまったくない、実に平和そうな所だったよ。」

「それじゃあ、やっぱり海魔さんたちは野黒島が好きで、ここではイタズラをしないんですよ。きっと。」
あすみのそんな呑気な意見を聞き流しながら松井は言った。

「とにかく、謎が多いその野黒島の出身者である「蓮城聡」が通常では考えられないタイプの魔物を駆除したばかりか、ウロボロスの幼生をも駆除したという。これはうちらの仕事のレベルを越えている。だから本社に応援を要請しようとしてた所なんだよ。」





師匠であるハリー・堀田直伝の移動術“抜き足”で姿を消す事に成功した(?)葉子は、そのままターゲットである「蓮城聡」が普段通勤で使っている道に到着した。
広島駅と港を結ぶ主幹道路の歩道には人影はまばらだった。

「確かこの辺りね。報告書によると、彼は3日も徹夜で仕事をしているから、今日はひょっとすると早めに切り上げる可能性があるかもしれないわ。」

本来なら勤務先に直接向かう方が確実だが、ひょっとすると本人が退魔行を行う能力がある事を職場の人間に、なんらかの理由で隠している場合もある。
そうなるとプライバシーの問題にも觝触する恐れがあるため、避けるようにと「あすみメモ」には記述してあった。
大変ありがたい助言ではあったが、そのおかげで葉子はターゲットに接触する方法を思案する必要があった。

蓮城の住まいのある野黒島は、広島港からフェリーで約1時間弱かかる所にある。今現在の時間が手元の時計で午後3時半。
往復で2時間も時間をかけていては、折角ターゲットと接触してもリサーチする時間が大幅に制限されてしまう。
そこで葉子が苦心の末考え出したのがこの方法。その名も「ラブコメ出会い演出作戦」だ。
簡単に言うと、普段の通勤路で待ち伏せし、偶然を装ってワザとターゲットにぶつかり、それをきっかけに話をするという作戦だ。実に陳腐な発想といえるが、さしあたってそれ以上の名案はすぐには浮かんでこない。

「ええっと。現在の彼の位置は・・・・・」
そう言いながら葉子は「エニシング・ディテクター」を取りだした。この装置は言うなれば簡易追跡機の退魔師バージョンで、データや残留思念、または遺失物等を機械に読み込ませると、その対象の位置を正確に割り出す事ができる。追跡・調査任務に関しては極めて重宝する代物だ。到着時の誤差は10kmにつき0.00001mm以下と簡易的な装置ながら、精度は極めて高い。
そして、お値段も高い。那由からは一台で東京の代官山に土地付き一戸建ての住宅を三軒建てる事の出来る値段なので壊さないようにとさんざん脅されていた。

「ここから約500m先をこちらに向かって歩いてきてる。このあたりで潜んでなきゃ・・・・・て、隠れる場所がないじゃない!!」
うかつにも葉子は広い道路と歩道のある道の真ん真ん中にいたのだ。これでは身を隠す場所もおぼつかない。
「エニシング・ディテクター」によると、ターゲットは分速約120mの速度で歩いて来るので、あと4分少々でこの付近にやってくる。事態は急を要した。

「そうだ。今までのところ、すごく役に立っているこれを・・・・」
そう思って葉子はあすみに渡された虎の巻、「あすみメモ」を開いた。

「なになに・・・・『あすみメモその3。ターゲットが近づいて来た時は、どこかに隠れるんですぅ〜。』って具体的な隠れ場所が書いてないじゃんっ!!」
二段ツッコミを入れながら葉子は周囲を見渡した。だが、広島市の主幹道路の一つであろう、この広い場所では大人の女性が隠れられそうな場所は殆どない。せいぜい電柱の影くらいしかなさそうだ。

「もう。仕方ないなあ・・・・」
ブツブツと文句を言いながら葉子は電柱の影に隠れた。実はこの時、既に自分の存在がターゲットである「蓮城聡」に気付かれているとも知らずに。





「外回りから帰ってきたで〜。」
開口一番、呑気な声で男はそう言った。

「外回りもなにも、うちは営業なんかなかろうに。」
同じ位の年代の男の声が事務所の中から聞こえてきた。

中四国地方唯一の政令指定都市広島。ここはその広島市の郊外にある住宅街の一角だ。
この閑静な場所に「九条ワークス」があった。ここは、写真の修正からスタートし、時代の変遷を読みながらモンタージュ作成、パンフレットの作成、オーディオメーカーの取扱説明書の作成などを手がけて来た零細企業だ。
社屋もとても会社の建物には見えず、看板を見なければただの民家としか思えない。

「おお。蓮城君。おつかれ。」
事務所の奥の方から、髪に白いものが混じった細身の男性が出てきて、先程外から帰ってきた若い男、蓮城聡に声をかけた。

「ただいま帰りました。専務。」

「うん。それで首尾は?」

「バッチリでしたよ。鈴木君もこれならOKだと喜んでました。」

「ほうね。そんなら、あんたはもう上がりんさい。このところ徹夜続きじゃったけぇ。」

「そうですね。そんじゃ他の人にも一応聞いて、なんも無かったら帰ります。」
そう言って、聡は事務所の入り口の方の人間に、自分のパソコンを終了操作しながら声をかけた。

「わりいごはいねぇが〜」
そう言うと、40過ぎ位の人物が言い返した。

「悪い子はおらんが、やることならなんぼでもあるよ。」

「駄目ですよ。もうパソコン切っちゃったし。」

「悪いやっちゃの〜。まあ、ええよ。さすがに3日連続徹夜記録の更新なんかしとうないじゃろ?」
そう言われると、聡は頭を掻いた。

「でも、やっぱり手伝ってもらってできた訳ですからねぇ。」

「まあ、しまいんちゃい。また難儀なのが出てきたら手伝ってもらうけん。」

「そんじゃ、お先に失礼します。」
そう言って、聡はタイムカードを押して外に出た。が、暫くするとまた帰って来た。

「専務。鈴木君が今回のが上手くいったら、次のプロジェクトの時も頼みたい言ってましたよ。」

「ほうね。そりゃええね。でも、それ言いに帰ってきたんね?」

「いえ。携帯を机に置きっぱで帰りよりました。」

事務所のあちこちで笑い声が響いた。

「ふぅ〜。やれやれ〜。徹夜は辛いの〜。お肌に悪いっちゅーねん。」
そう言いながら、聡はいつもの道をゆっくりと歩いていた。

初夏の涼しい、しかし確実に夏の気配を感じさせる風を頬に受けながら、聡は周囲を見渡した。
いつもと同じ通勤路だが、通る時間帯が違うため、いつもと違って見える。心なしか、来る夏を楽しみにしているような趣があった。
とはいえ、まだ夏と呼ぶにはあまりにも早く、実際、少し風が強く吹くと少々寒く感じた。

「しかし、腹へったのぉ。」

聡は、昨日の朝から何も食べていなかった。いや、昼に飲んだ「飲むヨーグルト」がこの2日で唯一口にした「食料」といえる。
今回の仕事は会社にとっても初めての仕事だった。
地元の大手自動車メーカー「MZモータース」。今でこそアメリカの「フィールドモータース」の傘下に入っているものの、日本有数の自動車メーカーである事には変わりない。
今回の仕事は、その「MZモータース」が工場に新規に導入する「圧延機」のプレゼンテーション用のイメージパースを作成するという事だった。

かつて「九条」でアルバイトをしていた鈴木君なる人物が「MZモータース」に就職し、彼が会社で指揮をとる初めてのプロジェクトという事だった。
そのため、聡は「九条」時代からこの鈴木君と親しかった事もあり、そうとう気合いが入っていたのだ。そして、急がなければならないという要請を受け、時間が足りないにも拘わらず、果敢にも色つきのパースを急ピッチで仕上げたのだった。
連日の徹夜で食欲はすっかりなくなった。だが、その仕事も片づき、ホッとしたのか、急に空腹感に襲われたのだ。

「さすがにあれは疲れたのぉ。これでボツになったら目も当てられんの。」
実際にはそうはならないだろうと聡は思いながら、港に通じる海岸沿いの道にさしかかった。しかし、急にそこで立ち止まった。道の先に、あるものを発見したのだ。

「なぁんじゃ、ありゃ?」
聡が見つけたのは電柱の影に隠れている誰かだった。

「あれで隠れとるつもりなんか・・・・・・?そうとうイタイ娘じゃの・・・・」
聡は冷や汗をかいた。それもそのはずだった。なんと、電柱の向こう側に豊満な胸と魅惑的なお尻のラインが隠れきれずに見えてしまっているのだ。

「あの姉ちゃん・・・・・自分がメチャメチャええ体しとんの知らんらしいのぉ・・・・しかも、あの電柱、普通のより少し細いし。」

これはどうしたものか。やはり声をかけるべきなのか?
「瀬戸の夕凪」が始まろうとしているのか、空気が淀み始めていた。

「そうじゃないかも知れんが、ひょっとするとあの姉ちゃんがそうなんかもしれん。ちょいとばかりカマかけてみようかねぇ。」

そう言って聡は少しゆっくりと歩き出した。いくつかの疑問と確信を持って。





「さて。準備はいいか?そろそろ行くぜ。」
軽薄そうな声で男は女に促した。

「ええ。いつでも構わないわ。」
美しいが高揚のない無機質な声で女は男に答えた。

「そんじゃ、お楽しみタイムの始まりだな。せいぜい遅れないようについて来な!」
そういって男が走り出した。既にその姿は見えない。
男に続いて女も男と同じ速度で走り始めた。
既に自分たちが監視されている事も知らずに。
1-3 接近〜approach〜 了
闇の裏側にありし者

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