Maker's Made

Maker's Made 2nd Story
「何なの?精凝器行使者って?」
「……それは言えませんが僕に付いてくればちゃんと分かりますよ。」
「付いて来い?…ふざけないで!」
あたしは目の前の男に切りかかった。今までの自分たちが置かれていた状況とあまりにもタイミングの良すぎる登場からいっていきなり『協力しよう』などと迫ってくる相手は明らかに敵としか思えないからだ。
 あたしは自慢の愛刀を十分以上の踏み込みと共に加速させた。技量がそこそこぐらいの剣術使いならこの相手の動きを十分に先読みした上で、普段以上の跳躍力で間合いを詰めて放つ剣戟は避けられない。あたし自身も視野に剣先が入った瞬間に相手の首を捕らえたことを確信したほどの会心の一撃だったことをしっかりと覚えている。
 それをこの男は布が風にたなびく様に無理のない、ゆったりとした姿勢移動であたしの剣の射程から離れた。相当の手練であるはずで、セオリーなら実力差が不利であることが判明した以上、地の利もないここでの交戦は控えたほうがいい…というのが後々になっての考察。あまりにも踏み込みが深すぎて減速しきれない上、目の前の存在を排除することで頭がいっぱいになっていたから攻撃をやめることができなかった。
「あのですねぇ、ホントのプロって言うのは引き際ちゃんと判るはずなんですがねぇ」
青年はかなりの速さで切り返した2撃目をこれも剣先と眉間の間2センチほどでかわした。その動作の途中ぐらいにこう語りかけた後…
「優劣関係で言えば セイギョウキコウシシャ の方に分があるんですよ!」
右手に収まっている1m超の反りの強い剣をあたしから見て左側に振りかぶった相手の左手はなぜか上方へ伸のばした。来る!だが、明らかにあたしは相手の間合いに入りすぎた。このままでは避けられない、となると取るべき手段は一つ。
 ガキィ!
けたたましい金属音がほぼコンクリートで閉鎖された空間に響いた。自分の得物で相手の一撃を防御し、すぐさま次の攻撃へ…とはいかなかった。相手は振りの最中に軌道を変えてちょうどあたしの剣の中ごろで当たるはずだった一撃をそこから30cmぐらい下の柄ぎりぎりの根元に当ててきたのだ、しかもそれに込められた力は今まで何度となく戦ってきた“魔物”のそれだったのだ。予想外の強い衝撃にあたしの両手首は痛みを訴えて握力を失った。
「ぐっ」
何とか刀を落とさずにすんだもののかなりの衝撃を受け止めた腕はあたしの言うことを聞かず、自分も衝撃と痛みで意識が一時的に戦闘から離れてしまったのでもう次の一撃を受け止めることができるような体勢ではなかった。今まで何度となく死にそうな(死ぬのに値するようなことばかりあったが実際に殺されるようなことはほぼ無かったかも…)状況に出会ったことがあるのだが今度ばかりは『The End』の文字がよぎった。
 しかし、相手は続けて攻撃を仕掛けてこない、刃はそのまま下に垂れ、青年はただ腕をかばうようにかがんでいるあたしを見据えていただけだった…何故?
ガンッ
いきなり目から火花が出るようなほどの一撃が『降ってきた』。そのままひざを突いて倒れこむあたし、頭からずり落ちて来たのは5cm程のコンクリート片だった。
「……ッ」
一瞬消えかけたがすぐさま戻った視野で青年をにらむ。もう「どうにでもしやがれ」というぐらいのやけくそになっていたことが印象深い。
「…ふぅ、これが今、あなたが戦おうとする相手の“普通”です。ぜんぜん相手にならないでしょう。」
「…何なのよあなた…」
遅れて戻ってきた全身の神経を使ってふらつきながら立ち上がった。
「先に素人呼ばわりしたことをお詫びします…そうですね、SF小説とかでいうESP(エスパー)とか超能力者の集まりとでも言うのでしょうかね。自然の法則を自分の中で変換して放つ能力を持つ人材の総称です。今、あなたにした“不可解な攻撃”もそれの応用です。」
「剣の軌道を物理法則無視で変えたり、あいての頭上に石を落としたりとか?」
「そうですね、剣のほうは筋力に頼らずに運動エネルギーを付加、そうすることで今までの横方向への速度を落とすことなくかなりの速さで軌道を変えられるわけです。そして、落石。これは天井のコンクリートを衝撃波を放って砕いただけです。」
「へぇ…卑怯ね、その能力は」
まだ手の感覚が戻らなかった。おそらく軌道を変える要領で剣の加速度を飛躍的に上げていたに違いない。今気が付いたのだが彼が今まで持っていた非常に長い剣の姿が見えなかった…どこに?
「はっ、まだまだいろんな使い方があるんですがね。それは…これからのお楽しみにと。」
「冗談はやめてほしいんだけど。」
「厳しいな…え〜、話を戻すと、“ある者”と“ない者”でかなりの差が生まれてしまうんです。今みたいにあなたのような相当な使い手であろうとも“ない者”である以上、僕みたいな中の上ぐらいの“ある者”に負けてしまいますからね。はっきり言ってこのまま堂々と正面切って突っ込むのは本当に自殺行為です。」
「で、さっきの化け物の正体は知ってるの?」
もし第三次生物なるものの存在だったならばあの組織の名が挙がることを感覚的に危惧した。「あいつら」とはなるべく関わりたくないという深層心理からの訴えがその台詞を言わせた…何とか腕の痛みが抜けてきた。じっとりと汗を吸った刀の握りが重たかった。
「はい、さっきのは“イミテイター”と呼ばれる生体兵器です。精凝器行使者が作り出した召還獣みたいなものです。まぁあなたがどのような仕事をしているのかは存じませんが少なくともあなたほどの技量があれば今回のように地の利を取られなければ基本的には負けないとは思います。」
「分かったわ。つまり、悪霊とか妖(あやかし)の類じゃなくってちゃんとした形があるものなのね。」
「まぁ…オカルティックなものではなくって、生物のメカニズムを再現されて生み出された存在だそうです。正直自分はこの分野には詳しくないんで…」
何か小さな頼りなさを感じたが実際のところはあたしたち退魔師とそう大して変わらないことに気づいた。あたしたちは魔物のことについては“ほとんど知らない”といっても良いのだから。
「それで、これからどうするの?あたしをあなたの仲間に引き渡すの?」
やや急かすような口調で尋ねた。あすみが捕まえられたのを思い出した。早くせねばならない…
「僕はこのまま行きますよ。おそらく2又の先の通路につながるところに彼女が確保されていると思います。あくまで推論ですが・・・」
彼は今まで半分おどけていたような余裕のある表情からいきなり真剣なまなざしに変わった。
「それじゃ、あたしが右を・・・」「ちょっと待った!」
「ここは敵の巣ですよ。さっきみたいにまた罠にはまるかも知れません。僕は大丈夫でもあなたも彼女の二の舞になりますよ。」
「…つまり、あなたと同行しろと?」
「そうです、このまま進むのならばたとえあなたが嫌でも同行させていただきます。」
ここで一瞬の沈黙。本当に目の前にいる人間を信用すべきか否か、それについての思考を巡らしたことで短い時間が非常に長く感じられた。
「わかったわ。あなたの名前は?」
「……“レイ”です。これから“あなた”と言い合うのも難なので“レイ”と呼んでくださいね、それであなたは?」
青年…レイは今までのことを気にも留めないような明るい表情で返答してきた。
「あたしは 西野 かすみ 。西野怪物駆除株式会社の職員よ。」
「よろしくお願いします。かすみさん。」

・・・・・・・・・・

それから右の通路を一緒に歩いていく2人、あたしが先を進み新たな仲間(?)のレイがしんがりの体勢で進んでいた。初めは彼への疑いゆえ、その彼が後ろという状態になるのを断ったのだがなんだかんだで言いくるめられてしまった。彼は「任せろ」とか言ったのだが本当にそれでいいのかと悶々としながらも歩みが進んでいた。
周囲はやはり薄暗い電灯が等間隔で配置されているコンクリートの通路。横幅は4mと広く作られていく…この状態ならイミテイターが束になって乱戦になる可能性が大いにあった。はっきり言って明らかにこちらが不利であることはさっきの水槽のころとそう変わりないようだと感じた。
「…服、乾きましたよ。」
いきなり後方から声がしたので驚きのあまり1m程(気分的にはそれぐらい)跳ねたと思う。
「何よ!いきなり!」
 驚きゆえ邪険にそう言い放った
「いっ…いや、さっきので服が濡れてると動きにくいかなと思って水分を飛ばしておいたんですよ。」
確かに水しぶきを浴びて重かった服が本当に綺麗に乾いている。
「『精凝器行使者はえてして能力に頼りがち』って言われるんですが本当に便利なんですよ。いままで後ろから湿度をなくした空気を送ってたんですよ。」
「…確かに便利だけどそんなことできるの?」
すぐに正面を向きなおしながら話を始めた。
「吸い取ったエネルギーはエネルギー等価交換の法則に基づけばいくらでも変換できますから。自分の使いたいエネルギーに変換して使用することができるんです。地味ですがこれはポイントです。」
その話を聞き終わった後、ピアスから着信のサインが出た。新しく変えた通信用のシステムをつけたピアス。しかし、超小型のモーターが震えるのでこの最新型は少し不便だなと思う。着信のときに気持ちが悪い。
「はい、こちらかすみ。どうぞ。」
携帯していたイヤホンとマイクを取り出して応答した。相手はオペレーターの戌衣深帆だった。
<大丈夫ですか?今まで何度もかけたのに全然繋がらなくて…よかった。>
「あすみが連れ去られたわ。いま捜索中よ。」
<本当ですか…ブツッ>
「ん!?ちょっと?もしもし?」
いきなり無線が切れた。流石に地下だから電波状況が悪いようだ。ここでの通信は諦めないと・・・
「どうもこの排気管が地上に繋がってるみたいですね。かすみさん、こっちに来てください。」
レイが一つの管を指差して立っていた。妹と違ってアナログ人間のあたしにとってこのアドバイスはありがたかった。確かにこのあたりでないと無線が繋がらないようだ。
「もしもし!?」
<あすみちゃんが連れ去られたなんて…まさか、一人で探してるわけじゃ…>
「大丈夫よ。なんだかんだの成り行きで同じ目的の人と同行してるわ。」
<その人、信用できるんですか?>
「とにかく実力はかなりのものよ。こっちも警戒はし続けるけど。ところで、そっちはどこにいるの?」
<指定の8番倉庫の前なんですが、なぜかワゴンと人がいっぱいなんですよ。私たちもちゃんとした装備で来てるんですけど近づけなくって…>
「ワゴン車と人…その人たちに警戒して、敵かもしれないわ。」
<分かりました。>
「じゃぁ、切るわね。」
 小さな電子音と共に通信が切れた。今後、このような通信はできないだろう。
「ワゴン…?もしかして…」
そういって丁度通信を切った直後に、相変わらず後ろにいる青年がそうつぶやいて大きなGショックみたいなごつごつした腕時計にヘッドホンを挿した。
「もしも〜し、こちらレイ。応答願います…」
どうも彼も携帯式の通信手段があったようだ。
「……なんや、ジブンら来とったんか………へいへい、んで、近くになんか他の部署のワゴンかなんかが来てへんか?…………あ〜もぅ、わかった。現状報告やな。現在、8番倉庫の床面にある進入口から入った施設内を進行中。先に侵入していた二人の女性のうち一人は目標に拉致された模様、現在残りのもう一人と同行中。こんなもんや………大丈夫。非所持者の女の人はかなり武術に精通したはるさかい、イミテイターとタイマンぐらいやったらちゃんと戦えるぐらい強いし、心配せんといてくれ。………話戻すで、近くに他の部署のワゴンかなんかがある言うたやんか…………へぇ、コンタクト取れた?……西野怪物駆除株式会社?うん、その人らは同行者の仲間やさかい協力するようお願い……うん、分かった。しばらくはこっちが中にいる敵を殲滅しとくさかいに。はっきり言ってここはもう“巣”やで、ホンマ。今すぐはかなりヤバイし………ちょっと待て、来よった…高エネルギー放出体確認!…かすみさん!!」
青年が電話中に声を荒げてこちらに注意を呼びかける。あたしはケースの中に入っているもう一本。無名業物『朱雀』を抜刀した。先ほどの刀『塵威』はいわゆる脇差といわれる小型の刀。要は太刀に比べるとリーチが短いわけだが、密着するような場面が多くなれば真価を発揮するわけ。今回は広い場所での集団戦。本気を出す時にしか抜かないこの『朱雀』は太刀といわれるは渡り90cm超の剣。つまり威力が太刀と比較すれば桁違いなのである。それは1体あたりにかける時間の差となり、それが集団戦を優位に進めるか否かを決めるのだ。正面を向くと20m先の曲がり角から巨大な犬や鳥といった形をしたものが今見える範囲ではざっと20ぐらいの数で押し寄せてきた。
「とうとう来たわね…」
「壁によってください。全方位でかかられるときつい…後ろからも来てます!」
二人とも左側の壁に詰める。後方からも同じ数、あるいはそれ以上の敵が接近してくる。
「かすみさん、正面の敵をとにかく処理することを考えてください。横や後ろは私がやります。」
「無理よ!そんなこと!」
「大丈夫ですよ。僕達のような能力者が常人と一線を画すことが決定的になるのは実は集団戦になってからですから。」
そう余裕の笑みを向けながら答えるとすぐさま攻撃態勢に入った。
獣型なので高さの違いから非常にやり難いが知能が本となる形の獣よりも大分低いようでただ突っ込んでくるだけである。1匹目を薙ぎ、すぐさま2撃目を首に叩き込み、次に来た敵は二撃目の体勢のまま逆袈裟で捕らえる……しかしながら、数があまりに多いことと道幅が広いことがあって周囲はすぐに固められてしまった。それにもかかわらず全然横からの攻撃が来ない…そのことに気づいた直後、横の人型の敵の拳が振り上げられた。あたしは攻撃後の捻りにより、背を向けた状態になっている…やられる!
何かがめり込むような音が聞こえ、その人型の敵は胴から下を残したまま吹き飛び、後ろの集団にぶつかって落ちた。
「なっ!?」
レイの精凝器の力を使った援護があたしを守っていたのだ。これなら…と思い、“霧刃”を使うことに決めた。抜刀術の体制を取り、“気”を剣に集中。空気中の水分を集める…刃から雫が一つ垂れるぐらいになってからあたしは一気にその得物を薙いだ。
 あたしの気の力で収束された水分は薙いだ瞬間に弾け、水弾と化す。それが敵に当たると敵は着弾した部分から砕けながらも衝撃により吹っ飛ぶ。あたしの技量ならチタン製の分厚い板ですら貫通できる。これで何とか正面5体は斃した。
「後ろが終わりましたので前に出ます!」
それからあたしが18近い敵を倒したところでそんな声が聞こえ、耳元を風が切る音がかすめる。するとその灰色のコートの青年があたしの横に飛び出た。かなり敵の破片を浴び、変色したように見えた彼の武器は握りの部分が左脇ところのあたりまで引かれると超絶な加速を見せた。
ズワッ
しかし、その剣先にすら敵の身体は当たらなかった。が、その一振りで正面の10体以上が一瞬動かなくなった…直後、剣の軌道を写し取ったように胴体が分断し、崩れていく。動かなくなった敵はすべて例外なくそれで葬られたのだ。その技に非常に見覚えがある。そう…
(…“霧刃”!?でもあんなふうにはならないわ?)

・・・・・・・・・・

なんだかんだで3分ほどで襲撃してきた敵は彼の一撃を締めくくりとしてすべて片付いた。死体が残っておらず、ただ砂が体積しているだけなのが不思議だがとにかく一安心である。
「さっきの技…“霧刃”よね!?」
つい聞いてみたくなる。あたしの剣術で門外不出の奥義とも言える技を使えるという事実が一つ。普通なら弾丸状になった水が敵を吹き飛ばすのだが今見た感じで見解をするとこんな『空を切る』かのような技は見たこと無い。ある意味この技の理想形とも言うべきものを見せられたことからくる興味が理由だった。
「ん?まぁそれに類似するかもしれないですね。水分を固めて一瞬にして熱膨張させることによってできる強力な衝撃波による攻撃ですよ。」
「…ふぅん…」
とにかくも、精凝器使いの底力はかなりのものであると実感した。あたしを守りながら自分の仕事をあたしよりも手早くこなせているわけだ。(前後共に同じ数の敵であったらば、の話だが)はっきり言ってあんな襲撃にはたとえあすみと一緒でも何とかなりそうも無い。
「…とにかく、何とかなったわね。」
「はい、お疲れ様です。」
あたしはケースに納刀した。かれは相変わらず冗談半分の軽い感じを振りまいている。こういった顔を見るとなぜかほっとする。
「ところで死体が無いのはなぜ?」
「ああ、それですか?実は、イミテイターとは普通の無機質を合成してできたものなんです。生物が生きるために必要な“魂のエネルギー”を注ぎ込むことで生命活動を“再現”することによって生まれるからなんです。だから、何らかの形でその活動が止まるようなことがあればその時点で元の無機質に戻ってしまうんです。」
「魂のエネルギー?なんか今まで科学的だったのに拍子抜け…」
「僕もですよ。いままで散々『エネルギーの交換だ』なんて抜かしてたのにねぇ。でも、否定することができないんですよこの推論には。世界がすべて何らかの原動力が必要ですね?」
「ま、まぁね。」
「たとえばある棒を一振りするのにも筋力を用います。筋力を動かすには脳で…という風な感じで突き詰めて行った最後に行き着くと“すべてを動かす原動力を持つ 何か が存在する”という形になってしまうんです。わたしたちはそれを“魂”の力だと推測しているわけです。そうすればエネルギーの法則にも当てはまりますしね。」
「へぇ…」
う〜ん、難しい話だ。でも確かになんとなく納得できる話ではあるような気がする。
「まぁ……分かりませんよね。正直、僕も哲学的すぎる話なんでサッパリですがそういった力が存在すると言うことだけは分かるんです。精凝器行使者をやってたらね。」
彼の笑顔が少しゆがんで寂しさが一瞬出たと思ったがすぐに元に戻った。また彼のあの長い得物はどこかに言ってしまったがなんだか問いただす気が起こらなかった。
「まぁそういうわけなんで、適当にこの話は流しておいてください。ハハハ・・・」
そんな レイ という一時のパートナーをちゃんと信用してみようかななんて思ったのはここからだった。

・・・・・・・・・・

「ところであなた…じゃなくって、レイは関西人?」
「へ?」
「電話で喋ってたじゃない。」
「……バレました?…ははは…僕は京都人です。やっぱり仲間と喋るときには地が出てしまいますね。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ふふふ……ホント、今思い出すだけで笑えるわ。あの時の恥ずかしそうな顔………ひどい?…人のこといえるの?あなたが。……あははははっ!……うん、でも、いい思い出ってそういう風にして増えていくのかな……だから、「年寄りくさい」はやめてよぉっ……うん……うん……そうね。今もまだ人並み以上に苦労が多いわ。あなたはどう?………

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜2nd Story End〜〜〜

次頁>>
[ インデックスへ ]

Maker's Made