胸元で手を組みコロンと横たわるジャム姫を、覆い被さるようにして見つめる。

「あ…や…優しくしてほしい…のぢゃ…」
「そうして…優しくすると思う?僕が…」

 そのまま顔をジャム姫に近づけて唇に軽く口キスをする。そしてそのまま唇を顎へ這わせて、首筋…ちょうど頚動脈のところを舐め上げる。

「ひゃうっ!」
「…ジャム姫のここちょっと甘いね…ココを噛み千切ってあげてもいいけど、それじゃ長く楽しめないしね…」

 ビクッと身体を縮めるようにして、彼女は僕の言葉に反応する。
 そんな表情を楽しみながら、僕は彼女を見下ろすようにして椅子に座った。彼女は怯えながら、でも期待のこもる潤んだ瞳で僕を見つめ、僕の目線から感じ取ったのか仰向けになったままじっとしている。

「じゃ、そのチャイナドレスの裾の中、僕に見えるようにしてくれないかな?」
「ぢゃぢゃ!?そ、そんなこと…はずかしいのぢ…」
「ダメ」

 はっきりキッパリ言うと、彼女は諦めたような表情を浮かべ、少しずつチャイナドレスをめくり上げていく。
 彼女はまるで僕を焦らしているようにゆっくりとドレスをずりあげていく…本人は恥ずかしいからだろうけど。

「………はぅ………」

 小さな溜息とも、甘い吐息ともつかないものを僕に投げかけつつも、彼女は僕の足元ですらっとした綺麗な脚とその付け根真っ白なパンティーを晒していた。
 …服だけじゃなくて、こんなところまで元に戻るなんて…
 僕はちょっとした不思議に心の中で首をひねっていたけど、気にしない事にして白い布に隠された部分に右足を乗せて、親指でちょうど真ん中あたりにある彼女の肉芽をこねるように愛撫する。

―クチュ―

「ひゃっ?!」

 想像していたよりも大きな音が部屋の中に響く。さらにこね回すと、布の色が濃くなって肌色が透けてきた。

―クチュッ、グチュッ―

「…あっ!…やっ、やめ…はずかしいのぢゃ!」

 言葉では嫌がっていても、彼女は開いた脚を閉じようとはしないし、潤んだ瞳は確実に快感を訴えているようだった。

「そう…?」

 僕はさらに力をこめて、踏み潰すようにその部分を踏みつける。

「ひぎっ…ダ、ダメっ……んあぁぁっ!」

―プシャァァァ―

 彼女は海老のように身体を反らせると、生暖かい液体がパンティーの中から勢い良く流れ出し、僕の足を濡らしていく。
 やや黄色がかったその液体は彼女の太股を濡らし、床に広がってドレスさえも濡らし、彼女を汚していく。

「…ぁ……ぁ……」

 僕はその間も足をどかさずに、グリグリと彼女の肉芽を踏みつけていた。もはやグジュグジュになってしまった彼女のパンティーが、奇妙な感触を僕に伝えていた。

「ねぇジャム姫…?」
「…ふぁ………ぁ……」

 踏みつけたショックで軽く達してしまったのか、焦点が合っていない。

「ジャム…ひめっ!」
「ひあぁっ!!」

 爪先で軽く肉芽を弾いてあげると、また海老のようにビクッと腰を跳ね上げる。そのままグリグリと足を押し付けると、まるでおねだりをするように彼女の腰が僕の足に擦りつけるように動く。

「ジャム姫?」
「ふぁ…あっ!…な、なんぢゃ?」
「おもらししちゃったね…ここ、僕の部屋なんだけど…」
「す…すまないのぢゃ…あんっ!…がまんができなくて…」
「そうだよね、おもらししちゃったのにそのままだし…そんなにここを…こう、されるのが気持ちいいの?」
「あっ!あっ!……そ、そうなのぢゃ。きもちいいのぢゃ…もっと、もっとして…」

 彼女はおしっこまみれになるのも構わずに、僕の足を求めて腰を擦り付ける。
 そんな様子を見下ろしながら、僕はすっと足を彼女からどけた。

「あ…どうして…?」

 彼女は物足りなそうな、そして物欲しげに僕を見つめる。

「ほら、僕の足ジャム姫のおしっこでビショビショになっちゃったんだ…これ、綺麗にしてくれないかな?」
「拭けばいいのかぢゃ?」
「…うん、その口でね…」

 その一言に、彼女は僕の言っていることを理解したみたいだ。

「く…口でしたら、もっとしてくれるのか?」
「もちろん、もっと凄い事をしてあげるよ」

 僕がそう言うと彼女は何かを決心したように起き上がる。ベチャベチャと足音を立てながら僕の目の前に来ると、僕の足元に正座してうやうやしく僕の足を持つ。

―チュッ―

「ぴちゃっ、ぺちゃっ………じゅるっ…」

 何も言わずに僕の足に舌を這わせて、自分のおしっこを舐め啜る。

「ちゅぱっ、んっ…ろっ……ちゅ〜っ!」

 足の甲だけではなく、足の裏も…果ては指の間に舌を差し込み、指の一本一本に吸い付き、しゃぶるように清めていく。
 両手で僕の足を捧げ持ち、一心不乱におしっこを啜り、飲み込む。
 彼女の瞳には暗く…そして妖しい輝きが宿っている。それは被虐に目覚め、その快楽に隷属した者だけが有する漆黒の輝きそのもの。

「ちゅ…っ………あはっ…きれいにしたのぢゃ…」

 微笑を浮かべながら、彼女は僕の足にほお擦りする。その満ち足りた表情は、まるで母親にじゃれついて甘える子犬のように見える。

「…ジャム姫…」
「む…?…なんぢゃ?」

 頬をすりすりしながら、彼女は何かを期待するような瞳を僕に向ける。

「………んっ……くちゅ…っ…ぐちゅ…」

 僕は彼女の顎に指をかけると、そのまま立ち上がらせる。そして、そのまま上を向かせて唇を合わせた。

―チュ、クチュッ、チュルッ―

「ふ…んっ……ふぁ……くちゅ……」

 部屋の中に、僕達の舌が絡み合う音だけが聞こえる。小さい時もキスをしたけど、今の方が彼女の温もりをより感じる事が出来るような気がする。
 彼女の唾液は、僕には甘い蜜のように感じた。彼女の吐息、唾液、香り、その全てが僕の血をより熱くさせていく。

「ちゅるっ…………ぷぁ…っ………ふぁ…ふわふわするのぢゃ…」

 夢見心地のの表情で、彼女は僕に微笑む。

「…そう…?…それじゃ、もっとふわふわさせてあげる……これ咥えて…離さないでね…」
「こ…これは…?……あむっ」

 何かを言う前に、チャイナドレスを裾を咥えさせる。再び綺麗な脚と白いパンティーが僕に晒される。

「さっきはこっちの方ばっかり苛めてたからね…」
「ふっ!……くぅぅぅん……」

―クチュ―

 スリットを軽く撫でただけで、仔犬のような鼻息を漏らす。

「今度は、こっち…だね」

 そう言うと、人間大の身長になった事でさらにパワーアップした爆乳を、チャイナドレスの上から両手で掴む。

 ―――凄い!

 服の上からでも十分わかるほどに柔らかいその胸は、握るとまるでマシュマロのように指の間からはみ出るような感触を僕に伝えてくれる。

「うんっ!ん〜っ!!」

 僕が胸を捏ね回すたびに、彼女は高いうめき声を上げる。でも、僕に言われた通りにチャイナドレスを口から離そうとはしない。それがいじらしくてたまらない。

「じゃ、そろそろ………っと!」

―ビッ!―

 軽く、チャイナドレスに爪を立てる。
 服の事は良くわからないけど、そんな僕にでも一目で高級とわかるそれは、簡単に僕の指で切り裂かれ、豊かな胸がその全貌を露わになってくる。

―ビリッ…ビッ!―

「うわ……凄っ………」

 彼女はブラジャーを着けていなかった。それでも、彼女の爆乳は垂れることなく、圧倒的な存在感で僕を襲う。全く型崩れせず、しかも純白の雪のような、砂糖菓子のような胸は、僕を魅了してやまない。

「綺麗な胸だね…ほら、乳首も可愛い……ね」

 決して大きすぎず…かと言って目立たないほど小さいわけでもないピンク色の乳首を、指で摘み上げると、彼女は僕にもたれかかって可愛い喘ぎ声を上げる。

「んっんっ……んん〜っ!!」

 左手で乳首をコリコリとつまみながら、右手はもう一方の胸を優しくマッサージする。時々爪を立てて、強く握りしめてあげる。
 それを何度も繰り返してあげると、彼女はほとんど立っていられなくなる。僕に完全に背中をあずけて、くたっと、ただ快楽に身をまかせ、視線を宙に漂わせたままになってしまっている。

「準備OKのようだしね………っと」

 ぼくは彼女の胸を弄んだまま、ゆっくりと彼女を窓の前まで運ぶ。そして窓を開ける。夕方前、さっきの外の騒ぎのせいかもしれないけどアパートの前に人通りはほとんどない。それに、僕の住んでいるところは2階だから、見上げないとこちらの様子はほとんど見えないだろう。

「ジャム姫…見てごらん…」
「ふぁ………んん〜っ!?」

 胸をたぷん、と持ち上げて彼女に前を見るように促す。
 彼女の目の前には、何気ない普通の日常が晒される。ちょっと大きな声を上げれば、彼女の姿が他の人に見られるかもしれない。

「ん〜っ!んん〜っ!!」

 彼女は僕の方を振り返ると、抗議と羞恥心の入り混じった瞳を潤ませながら僕に何かを話し掛ける。こんな状態でもチャイナドレスを口から離さない彼女を、とても愛しく感じる。

「ダメだよ、ジャム姫。あまり大きな声を出すと見られちゃうよ?」

 彼女の耳元で、耳たぶを唇で甘噛みしながら囁く。それだけで、彼女は身体を震わせ、快楽に身を任せて静かになる。
 その瞬間を見計らって、彼女の左脚を窓枠に乗せた。

「さ…動いちゃダメだよ…」

 そう彼女に念を押すと、僕は庭師道具の中から縄を取り出して彼女を縛り始める。
 始めは胸。上と下、両方に縄を回して谷間にも結び目をいくつか作る。そして、両手は後ろ手に縛る。
 窓の枠に乗っている左足の脛と太股をしっかりと結ぶ。そして、太股に残った長い縄をカーテンレールに掛けて、先端に輪を作りそれを彼女の首に掛ける。
 胸を絞った縄の余りは、股の間に通して右手に持つ。そしてちょうど股間のあたりで、大き目の結び目を3つ4つ作っておいた。

「ふっ……んっ…」

 彼女は窓際に片脚を上げた状態で、固定された。この脚を下ろせば、自動的に彼女の首が絞まるから、脚を上げたままにしきゃダメなんだ。

「ジャム姫…大丈夫…?結構きつめに縛っちゃったけど」
「ふぅ〜ん……」

 瞳を潤ませて、彼女は弱々しく頷く。

「そう?」

 僕は、それまで彼女のマシュマロのような胸を弄んでいた両手で、握りつぶすように力いっぱい胸を掴んであげる。

「ん゛っ!ん゛ん゛〜っ!!!!」

 雪のように白い胸が、みるみる桜色に染まる。
 そのまま右手だけ、下に持っていって露わになっている白いパンティーに手をかける。そこは彼女のおしっこと、新たに湧き出した愛液でもはやボロボロになっている。

「もうこれ、ボロボロだから取っちゃおうね」

 そう言って小さな布切れを掴むと、ゆっくりと上に引き上げる。スリットに布地が徐々に食い込み、肉芽を擦り上げる感触がヒモ越しに伝わってくる。

―ビリッ―

 軽い音を立てて、ボロボロになったパンティーを破り取った。

「ほら、ここはもうこんなだ…」

―グチャグチャ、クチュッ!―

「ふぁ……んあぁぁぁっ!」

 スリットに手を伸ばして、そこに指を差し入れる。既にその部分は愛液でグチャグチャになっていて、彼女の太股どころか僕の手を手首まで濡らしていまう。
 けど、僕はそんなことはお構いなしにスリットを肉芽ごと擦り上げる。

「んあぁっ!…ひぁんっ!」

 さすがに耐え切れなくなったのか、彼女は咥えていたチャイナドレスを離してしまう。可愛い喘ぎ声が部屋に響く…けど、それだとここが見られてしまう。

「ジャム姫…」

 僕は再び彼女に囁く。

「あんまり大きい声を出すと、見られちゃうよ…まぁ僕にとってはそっちの方が楽しくなるかもしれないけど…」
「やぁ…だめなのぢゃ…見られるのは…はずかしいのぢゃ…」
「それなら…」

―クチュッ―

 彼女のスリットに指を差し入れ、少しずつ突き入れていく。ある程度入れると、指先に何かに当たる感触がした。

「…痛っ!…」
「じゃ…もう少し小さな声で…その声を聞かせてくれないかな…」

―クチュ、チュプ、クチュッ!―

「んあっ!…つっ…いた……ぁ……ふぁ……」

 力を加減しながら、何度も指を出し入れしながらその部分をノックして、彼女に快感と苦痛を繰り返し与える。

「ここを、このまま指で破ってあげてもいいんだけど…ジャム姫、どうする?」
「くぅ……んっ!…や……そなたの…そなたのがいいのぢゃ…」

 快感と苦痛とで混乱した頭で必死になって答える、そこが可愛い。

「ふぅん…そんなに僕のがいいんだ。嬉しいよ、ジャム姫…でも、まだあげない」
「そ…そんなぁ…わらわは…もう…っ!……ぎ…っ!!」

 彼女が全てを話す前に、右手に持ったロープを強く引張り上げる。すると、ロープに作った結び目が彼女の肉芽とスリット全体をゴリゴリと擦り上げる。

「あぁっ!…んあっ!……い…たっ………ふぁ!!」
「どう?ロープの結び目。かなり固く結んだから、擦れているのが良くわかるでしょ」
「うん…っ!…くぅ…ひぁっ!!……ごりごりするのぢゃ…わらわのあそこが擦れて…いたいのぢゃ………でも、それが…」
「それが?」
「きもちいいのぢゃ…いたくてはずかしいのに……もっとしてほしいのぢゃ…」

 心が、魂が震える。彼女の被虐の表情が、僕を熱くする。
 僕はさらに右手に力をこめて、縄を引き上げる。彼女は片脚だけの爪先立ちになって、体重のほとんどが一本の縄に収束して、彼女から溢れる愛液が縄を黒く変色していく。

「ジャム姫…大丈夫?」

 聞きながらさらに縄を引っ張る。とうとう彼女の足は床を離れて、全ての体重が縄一本に集中する。それでも、彼女のバランス感覚とカーテンレールにかけてある縄でかろうじてバランスを保っている。

―グチュッ、ズチュッ、ズリュッ―

「はぁ…あっ…だ、だいじょうぶなのぢゃ……それより………もっと…」

 身体に縄が食い込むのを楽しむように、うっとりとした表情で身体を前後に揺する。

「綺麗だよ、ジャム姫………」
「ほ、本当か…?……いたっ!」

―ガリッ!―

 それまで唇で愛撫していた耳たぶに、力いっぱい噛み付く。

「ジャム姫の血……」

 口の中に鉄の味が広がる、ジャム姫の味。そして、そのままジャム姫とキスをする。
 ジャム姫と血と唾液を交換する。

―クチュ…ジュ…チュルッ―

「…んっ……」
「ちゅ…んくっ…んむ………」
「ジャム姫…自分の血はどんな味?」
「んはっ……よくわからないのぢゃ…でも…………そなたの唾液は……もっとほしい……のぢゃ……」

―チュッ、クチュ―

「…ちゅぷ……ぷはっ!………な…縄でしばられるというのは、なかなかへんなかんじぢゃ…あたまがぼ〜っとして…からだがふわふわするのぢゃ…」
「縄…好き?」
「す………すきかもしれないのぢゃ…」

 彼女は真っ赤になって僕から視線をそらしながら、縄の快楽を認める。

「大丈夫。もっともっと縄とかが好きになるように……壊してあげるから…」
「…ふぁ…………っ!!!」

―ヅブッ!!―

 何も前触れ無しに、何の前戯も無しに左手の指を2本を、根元まで彼女の後ろの穴に突き入れた。
 小さかった時の調教の名残が残っていたのか、意外にすんなりと僕の指を飲み込んでいく。

「あ…あぁ……く……」

 背中を反らせて口を大きく開け、舌を突き出しながら後ろからの衝撃に耐えている。

「じゃ…動かすよ…大丈夫…だよね?」
「だ…だいじょうぶぢゃ…もっと………めちゃくちゃに…ふぁぁぁっ!!」

 僕は彼女の答えを全ては聞かずに、彼女の身体が跳ね上がるくらいに、指を真上に突き上げた。

―ギシッ!ズブッ!ジュプッ!―

「ひあっ!…うぐっ………ふぁひっ!!…あぐっ…」

 彼女の華奢な身体は簡単に弾み、後ろの穴から指がほとんど抜けてしまう。でも、次の瞬間には彼女の身体は重力に引かれて下に落ち、指が深くに突き刺さる。
 そして、それと同時に彼女の股間を擦り上げる縄が、全ての衝撃を受け止め、その刺激を全て彼女に反射する。

「んぁっ!…くふぅ……ふぁぁぁぁっ!!!」

 ひとつ、ビクン!と身体を震わせると、ぐったりと僕に身体を預ける。

「はぁ…ぁ…ふぁ……あ、あの…その…なんぢゃ…」

 彼女は指を飲み込んだままのお尻をもじもじと揺らす。
 そして、顔を真っ赤にしながら、縄で拘束された全身を器用に僕に擦り付ける。その姿はまるでじゃれ付いてくる仔犬のようだ。

「ん?ジャム姫…どうしたの?」
「んぁっ…もう…もぅ…」

 潤んだ瞳をこちらに向けて、紅潮した頬を僕の胸にスリスリする。

「『もう』だけじゃ何がなんだかわからないよ。何をして欲しいのか、きちんと言いなさいって習わなかったの?」
「んぁ…いぢわるしないで…」

―ヅプッ―

 僕は彼女に微笑みながら、お尻に突っ込んでいる指の数を3本に増やす。

「ひぁぁっ!?」
「…くす…もうこれくらいじゃ辛くないかな?」

 いままでの拡張でかなり軟らかくなった彼女のお尻は、僕の指3本を簡単に受け入れ、今まで以上の快感を生み出しているようだった。

「『壊してもいい』って言ったのはジャム姫だからね、もうちょっと苛めてあげるよ。そうしたら…」

 僕は彼女の中で人差し指と薬指を広げた。

―グチッ―

「ジャム姫の望みを叶えてあげるよ」
「ひぐっ!!」

 そして中指を鉤のように折り曲げて、彼女の襞を爪で何度も引っかく。

「……っ!!」

 襞を引っ掻く度に、彼女の身体がビクン!と震える。そのたびにバランスを崩し、足を滑らしそうになる。足を滑らしてしまえば、カーテンレールに引っ掛けた縄が彼女の首を絞めて、丁度絞首刑のような感じになる。

「はぁ……っ!!…ご…めんなのぢゃ…!!……も…っと…」

 実際、そんなことで彼女は死にはしないのだろうけど。
 繰り返し僕が与える痛みと、それにごちゃ混ぜになっている快感でか、支離滅裂な台詞が聞こえてくる。

「…大丈夫?」
「だ…だいじょうぶなのぢゃ…えんりょすることなどないのぢゃ…」
「ジャム姫…」

 僕は彼女の頬に軽くキスすると、今度はお尻に入れてある全ての指で内壁を引っ掻いて更に強い刺激を与えた。

「ひ…っ!!!」

 彼女が声にならない叫びを上げた瞬間、

―つるっ―

「きゃ…!」

 彼女がとうとう足を滑らせて、僕のほうに倒れてきた。
 そして、彼女の全体重プラス倒れた衝撃がロープに伝わり、握れば折れてしまいそうな首に集中し…

―ガシャァァァッ!!―

「あいたたた…」
「きゅぅ…」

 気が付いたときには、僕達は折り重なるように床に倒れていた。上を見ると、カーテンレールが窓枠から外れて床に落ちてしまっている。
 どうやらカーテンレールが古くなっていて、彼女の体重も支えられなくなっていたみたいだ。つくづくボロアパートを実感してしまう……ハァ……

「だいじょうぶか?」

 いつのまにか僕の下半身にうつぶせになった状態で、彼女が僕に声をかけた。全身を縄で拘束されているのだから、無理もないか。

「ジャム姫こそ、怪我はない?」
「わらわを何とこころえておるのぢゃ…この程度でけがをするわけなかろう……それより……」

 そう言いながら彼女は芋虫のようにズリズリと這うと、丁度僕のものが顔に来る位置で止まる。そして、ゆっくりとそれをズボンの上から頬擦りした。

「…欲しい?」

 短く問い掛けると、彼女は潤んだ瞳でそこに吸い付くようにキスをする。
 そんな彼女を見ながら僕は立ち上がる。それでも彼女は縄で動けないにもかかわらず、一生懸命僕に合わせて膝立ちになる。

「じゃぁ、ジャム姫にごほうびをあげる前に…僕のをジャム姫の胸で気持ちよくしてくれないかな?」

 ズボンとパンツを脱ぐと、すっかり硬くなったものを彼女の顔面に突きつける。
 彼女は僕のものをまじまじと見つめている。

「どうかしたの?」
「い…いや…うむ…わらわが小さいときにもそなたのものをみたのぢゃが…改めてみると…こんなものがわらわの中に入るのぢゃ?」

 真赤な顔をした彼女から、ある意味男としての賛辞を受け取ると、ボロボロになったチャイナドレスから姿を現している豊かすぎる胸に、硬くなったものを突き立てる。
 柔らかな胸はまるでマシュマロのようにへこむと、僕の先端を軟らかく包み込む。正に伝説の巨乳!といっても過言ではないだろう……生きててよかった……

「やっ…くすぐったいのぢゃ…」
「ほら、早く…」
「う…うむ………しかし、どうすればいいのぢゃ…?手もこのようにしばられておるし…」
「こうすればいいんだよ」

 僕は彼女の胸の間に硬くなったものを滑り込ませた。彼女の巨乳は僕のモノを完全に覆い隠して、かろうじて胸の谷間の底に僕の先端が見え隠れする。

「熱い…」
「ジャム姫、このまま体をゆっくり揺すってみて」
「む…こう……なのかぢゃ?」

 彼女がゆっくりと動き始める。ふかふかと暖かい胸が、僕のモノを心地よく包みこんでくれる。上気した彼女の身体の温かさが、彼女の心の暖かさのようで心地よい。

「んっ…ふぁ…熱くて、硬くて……あ、ビクッってしたのぢゃ…」
「ジャム姫の胸が気持ち良いからだよ」
「な…何かうれしいのぢゃ…」

 彼女は、本当に嬉しそうな表情で僕のものを愛撫している。
 全身を拘束している縄が彼女の汗を吸い込み、彼女が動くたびにより黒く変色し、そしてよりきつく身体を締め上げるのに、それに反比例して彼女の肌はより美しい桜色に、瞳は潤んで、床に小さな水溜りを作るほどにスリットから愛液を滴らせていた。

「そんなに舐めたいの?」
「ななな…なにをいうのぢゃ!こんな時に…」
「こんな時だから言うんじゃない…そんなにうっとりと見つめてたら、誰だって気付くよ」

 僕がにっこり微笑みかけると、まるで悪戯を見咎められたように、気まずそうに頬を赤らめて視線をそらす。

「し…してほしいのか?」
「僕がして欲しいんじゃなくて、ジャム姫がしたいんでしょ…」
「あう……………し…したいのぢゃ…」
「何を?どうしたいの?」

 その言葉を投げかけた時には、彼女の顔には羞恥の表情は無く、ただ夢見心地のように僕のモノを見つめて、自然に次の言葉を紡いでいた。

「そなたの…この熱くて硬いものを、わらわの口と…舌と…唇と…胸と……………からだじゅうでほうししたいのぢゃ………ふぅんっ…」

―くちゅぷっ―

 僕の返事を聞く前に、彼女は巨乳に埋もれてかろうじて見えている先端を唇で柔らかく包み込み、周囲を舌で優しく撫でると、まるでキスをするように先の割れ目に舌をこじ入れる。

「んっ…くちゅっ…ちゅるっ…」

―クチャッ、ジュルッ、クチュ―

 静けさを取り戻した部屋の中に、彼女のくぐもった喘ぎ声と唾液の音が響く。

「ジャム姫、おいしい?」
「…ぷはっ!…そ、そんなわ…………………おいしいのぢゃ……くちゅっ…」

 そう言って、先端から溢れてくる透明な液体をすする。

「じゃ、ちょっとだけご褒美あげるね…っと」
「…なんぢゃ…?……んぐ〜っ!!」

 彼女の股間に通してあった縄を、いきなり力いっぱい引っ張る。ズリュッというよりは、ゴリッと縄と骨が擦れるような音が手に響く。

「ふぐ…っ…んぐ………ふぁ…」

 いくつもの硬い縄の結び目が彼女の肉芽を恥骨ごと擦り上げ、軽い彼女の身体を縄一本で持ち上げる。
 急な出来事にバランスを崩した彼女は前のめりになってしまい、僕のモノを喉奥深くまで飲み込んでしまう。

「ぐぶっ…」
「ジャム姫…」

 僕は優しく彼女の頭を撫でてあげる。根元まで僕のモノを飲み込んで、呼吸もほとんど出来ないはずなのに、彼女は慈しむような表情で幹に舌を絡ませると、喉の奥を蠢かせて先端を直接刺激する。

―グブッ、ゴブッ―

 髪の毛を掴んで、ゆっくりと引き抜く。ゆっくりと絡められる舌が、螺旋状にぼくのモノを愛撫して、頬を窄めるようにして強く吸われる。

「ふぅ………ん」

 そして、髪の毛から手を離す。

―ゴプッ!―

 縄に吊られているせいで、自然に喉深くまでまた強制的に飲み込むしかない。
 呼吸を支配され、苦しさで顔を真っ赤に充血させながらも、逆にその苦痛すら快感に変えているかのように、股間に通した縄からは愛液が伝って滴り落ちている。

「んぐっ…ふぐぅ……むぐ……ぐぷ…」

 これを何度も繰り返すうちに、僕のモノは彼女の唾液でドロドロになり、口の端から溢れた唾液は顎を伝って床へと落ちていく。

「これで、十分かな…ありがとうジャム姫…」
「ふぅ…ん…」

 僕は優しく彼女の頬を撫でであげると、縄を掴んでいた手を離す。

―ゴプッ……ドサッ―

 何の支えも無くなった彼女が、重力に引かれて床に倒れこむ。
 彼女は疲れきってはいたけど、まだ快感を求めるように股間の縄を太股で挟んでモジモジと自分で擦りつけていた。

「ジャム姫…そろそろご褒美をあげるよ……んっ……」
「ふぁ…ちゅ……」

 僕は彼女の顎を持ち上げると、ゆっくりと唇を重ねた。顔の周りや、口の中に溜まった唾液を吸い出して飲み込と、彼女の甘い味が口の中に広がる。いつのまにか僕は片膝をついて、彼女と深く、深く舌を絡ませていた。

「ちゅ…ぱっ……ジャム姫の、甘い…名前の通りだね……この舌も…噛み千切ってあげたい…」
「そ…そなたが望むなら…わらわはかまわないのぢゃ…」

 僕を見上げる彼女。たまらなく愛しくて…壊したくなる。

「じゃ、そろそろ…」
「…きゃ…」

 僕はひょいっと彼女を持ち上げると、抱っこするように抱き上げて窓に腰掛けた。

「ジャム姫は、初めてだよね?」
「そ…そうぢゃ……」
「痛いと思うけど、それでもいい?僕は加減できないから…」
「そなたの事を、こばめるわけないぢゃろう…わらわをここまでしておい……ひぐっ!!!」

―ブ……ツッ―

 僕は彼女の答えを全て聞き終える前に、彼女のスリットの奥深くに僕の固くなったものを根元まで刺し込んだ。

「あ……くぅ……ぐっ……」
「大丈夫……みたいだね…」

 余りの苦痛に何も話せないで、しかも縄で拘束されているから僕に掴まって痛みに耐えることも出来ない。ただ僕に寄りかかって痛みに身体を震わせているだけ。

―グ…チャッ!―

「ふぐぅっ!!」

 大きく目を見開いて唇を噛み締め、大粒の涙を流している。

「ジャム姫…」

 僕は両手で彼女を抱きしめる。そして、流れる涙を舌で舐める。彼女の塩辛い涙を感じながら、腰を突き上げる。
 僕のズボンは彼女の破瓜の血と愛液が大量に溢れ出して、真っ赤に染まっていった。部屋の中に、彼女の血の香りが漂う。

「んっ!ぐっ!……んあっ!!……ど…どうぢゃ?わらわの……わっ!!」
「とっても気持ち良いよ…熱くて、狭くて……ほら、わかる?」

 そう言って彼女のおなかを擦ってあげる。人間大になったとは言っても、子供のような体格の彼女の下腹部は、ぽっこりと僕の形に盛り上がって、突き上げる様子がよくわかった。

「わかる…のぢゃっ!……でも、そなたの……熱さの…っ…ほうがよくわかって……くぅっ!!」
「よくわかって?」
「しんでしまいそうぢゃ…しんでしまいそうなほどいたくて……しんでしまいそうなほど……………きもちいい……」

 彼女は紛れも無く苦痛の中に快感見出す被虐に目覚めていた。そして、それを見つけてしまった存在だけが宿す光を瞳に灯し、僕にキスをした。

『んっ…ちゅぷっ…くちゅ…』

 僕はもっと力強く彼女を突き上げる。彼女に苦痛を与えるために、自分に快感を与えるために。

―グチュッ!グチュッ!ズチュッ!―

「…ふぁ、うんっ!きゅ……んっ!」

 苦痛に顔を歪め、快楽に酔う彼女を見つめたまま、僕は絶頂を迎えた。

「くっ!ジャム姫、出すよ……っ!!!」
「出してっ!そなたの熱いの…私の膣に出してっ!!!!」
「…………っっ!!!」

―ビュクッ!ビュルッ!ドクッ!―

 僕は最後に力いっぱい彼女を突き上げると、自分でも驚くくらいの量の精液を彼女の中に注ぎこんだ。

「あつ…い…」

 彼女が呆然とした声で呟く。
 ゆっくりと僕のモノを抜き取ると、そこからはピンク色のマーブル模様の液体がドロッと流れ落ちて、僕のズボンを汚した。
 僕はそれを指で救うと、まだ惚けている彼女の鼻先に差し出した。

「んっ…くちゅ…」

 ほとんど無意識に、彼女は従順に舌を突き出してそれを舐めとり、指を咥えて綺麗に舐め取った。そして、僕達が見詰め合って微笑みを交わした。

「ふふっ」
「くすっ」

 ――その時!!

「――ッ!?!?」
「ぢゃぢゃぢゃ!?」

 突然、ジャム姫の身体がまばゆい光を放ち始めた。直視どころか顔を向ける事もできない、猛烈な光だ。
 い、一体何がどうしたんだぁ!?
 ちょ、ちょっと調子に乗りすぎたのかなぁ?まさか、本当に壊れちゃったとか――!!

「ジャム姫!!」

 思わず僕は叫んでいた。
 それと同時に――周囲を満たしていた光の渦は、誕生と同じように唐突に消滅した。
 そして……
 そこにいたのは……
 ……いや、そこに『降臨』していたのは――

『……こ、この姿は……何なのじゃ?』

 僕は人間なのに――いいや、人間だからこそ、はっきりと理解できる存在が――
 あらゆる世界に在り、あらゆる存在を統べ、あらゆる言葉を超越した『そのもの』が――
 ――今、ここに――

『これが……わらわなのか!?』

 先程までとはまるで異なる、自分の『存在』を見回しながら、ジャム姫――いや、樹羅夢姫は呟いた。
 僕は、呟く事も忘れて、その姿に目を――いや、意識を――いいや、魂すらも奪われていた。
 幻想世界の女皇帝しか纏えないような、豪奢絢爛な中華風の法衣。糸屑一本で地球も買えそうな豪華さだ。
 外見年齢は、30前後か。紫光を放つ神秘的な切れ長の釣り目。40cmはありそうな長く尖った耳。紅く妖しく濡れた唇から覗く牙……その美貌を形容できないのは、今回ばかりは僕のボキャブラリーの貧困さは関係無いだろう。
 美しい。美しい。美しい以外に何も言葉はいらない。それほどの美しさなんだ。
 身長は軽く2mを超える。身長180cmの僕が見上げるくらいだから、240cm以上はあるんじゃないかな。その頭部から伸びる2本の角を除いてもだよ。四方に枝を伸ばした大木のように巨大な角は、それだけで150cmはありそうだ。
 よく見ると、ボリュームがあるのによくくびれた腰の辺りから、長い尻尾が伸びている。蒼い鱗が輝く、蛇みたいな尻尾だけど、白く柔らかそうな毛も並んでいた。中国の龍みたいな尻尾だね。その長さもかなりのものだ。5mぐらいかな?
 そして、深い深い、吸い込まれそうなくらい深い藍色の髪――その流れるように美しい髪が、僕等の周囲を埋め尽くしていた。長さばかりの表現で申し訳無いけど、これだけは言っておきたいよ……10mは軽く超えそうな長さなんだ。まるで大海原の上にいる錯覚を覚えそう……
 今までのジャム姫の面影を残しながらも、全く別の存在へと変貌を遂げてしまった樹羅夢姫――輝くように艶やかな肌も、所々が蒼い鱗状になっている。どことなくぼうっと発光する身体。風も無いのにさらさらと流れる髪……三割ぐらい龍の姿が混じった、ある意味畏怖も感じる『人外の美』――そう、これが真の木龍族第一皇女なんだ……
 そして……
 そして、そして……
 そしてぇ!!!

「何なんじゃ〜〜〜!!!そのムチャクチャな超爆乳はぁああああ!!!」
『じゃ?』

 思わず僕は絶叫していた。

『そう言われても……ううむ、ますます大きくなってしまったようじゃな』

 今の彼女に対して、こんな形容が許されるなら、樹羅夢姫は少し困った表情を浮かべて、その超爆乳を、

『よいしょ!!』

 誇張じゃなくって、ホントに両腕で支えるように持ち上げた。
 でででででででデカイ!!!デカ過ぎる!!!
 いや、さすがに『胴体がほとんど乳で隠れる』とか『立ったままでも床に付く』ほど奇形じみて大きいわけじゃないけど……それでもハンパじゃなくてデカイ!!!自他共に認める巨乳フェチな僕でも、あと1ミリ大きかったら思わず引いちゃいそうなぐらいデカイ!!!しかも形が最高に良くってタプンタプンでブルンブルンだぁ!!!あああああああ!!!もう自分でも何を言っているのかわからない!!!

『ま、胸はともかく……どうやら、わらわは『成体』に変異する事に成功したようじゃ。まさかここまで上手くいくとは……ひょっとして、お主は地球人類以上の高位存在の血を引いているやも――じゃじゃ!?』

 僕は樹羅夢姫を胸元に引き寄せ――

 ぐしゃ

 ぐえ……
 ――引き寄せようとして、そのあまりの体格差に押し潰された。トホホ、情けないなぁ……

『……何をしておるのじゃ?』
「……い、いやぁ……別に……」

 まさか、本能的に樹羅夢姫を押し倒そうとしてしまったなんて、言えないしね……

『まさか、わらわを押し倒そうと――』
「ととととところで樹羅夢姫!!龍族の『成体』になれたって事は、やっぱりスゴイ力も使えるのかなぁ!?」

 さっきまでのプレイの優位はどこへやら、僕は完全に樹羅夢姫に気圧されていた。はぁ……でも、今の彼女を前にしては無理も無いよ。彼女が何をしなくても、思わず平伏したくなるぐらい壮大で威厳のある姿なんだから。

『うむ、全身に物凄い精霊力が漲っているのが実感できるのじゃ。これなら魔界大帝のチンチクリンとも戦えそうじゃ』
「それはスゴイ!!やったじゃないか樹羅夢姫!!」
『ほっほっほ。もっと誉めるがよいぞ……あ、そうなのじゃ』

 樹羅夢姫は上体を起こすと――それでも、あの超爆乳は僕の胸の上に乗っている……スゴイ――ニヤリンと口元を吊り上げて見せた。何だか、そういう仕草が一々似合っているんですけど……

『お主にもわらわの力を見せてやるのじゃ……ほれ』

 長く鋭い爪の伸びた右手が、フィンガースナップを鳴らした。

『先刻、お主や他の連中に殺された例の犠牲者達を、全員生き返らせてやったのじゃ。ついでに記憶も消して、自分の家に瞬間転移もさせたぞ』

 いやぁ、そう言われても、僕にはホントにそうなったのかわからないんだけど……って、えええ〜〜〜!!!

「それじゃ、僕は――!!」
『そうじゃ。これで今回の件でお主が責を負う必要も無いのじゃ』

 いぃやったぁ〜〜〜!!!

「ありがとう樹羅夢姫……ええと……僕……何て言えばいいのか……」

 感極まっている僕に、

『気にするで無い。今のわらわの力は、わらわとお主の2人で作り上げたものなのじゃ。だからお主の成果でもあるのじゃ』

 虹色に揺らめく瞳で僕を見据えながら、にっこりと微笑んでくれたんだ。

「初めての共同作業だね」
『……それは違うような気がするのじゃが……』
「あ、そういえば……」
『じゃ?』
「自然保護地域の地球人類に干渉するのって、大犯罪じゃなかった?」
『……あ……』
「……忘れてたの?」
『……う、う、五月蝿いのじゃ!!!』

 むぎゅぎゅぎゅ!!

 ぐわわわわぁ!!
 また樹羅夢姫のゴージャス過ぎるボディに押し潰されてしまった。

『そんな事よりも、ほれ、続きをやるのじゃ』
「へ?」
『成体になったとはいえ、これはお主の精気の力で一時的に変身したに過ぎないのじゃ。今のうちにえねるぎーちゃーじをしておくのじゃ』
「な、なるほど……」

 あうあう、樹羅夢姫ってけっこう好き者?いや、龍族が性に対して開放的なのかなぁ。
 ここで、樹羅夢姫は背筋をくすぐるような人外の笑みを浮かべて――

『それに、お主はまだまだ満足していないようじゃぞ♪』

 僕の首筋を、長い舌でぺろりと舐めた。
 ……確かに、僕の無節操なアレは彼女のお腹に圧し掛かられて、暴れん坊状態だ。あんなにやったのに、この回復力……我ながら頼もしいやら情けないやら。一人身が長いからかなぁ……
 それはさておき、

「そうだね。今の樹羅夢姫になら、かなり面白い事ができそうだよ」

 僕の首筋を舐める舌の動きが、止まった。
 あの無節操な超爆乳に正面から爪を立てて、ぐぐっと彼女の上体を騎乗位の形に持ち上げる。そのまま僕も体を起こしながら、押し倒すように樹羅夢姫を床に横たえた。さっきとは逆の体勢だね。

「誘ったのは君だからね。今度こそ本気を出すよ」
『じゃじゃ……い、今まで遠慮していたのぉ!?』
「本当の僕を教えてあげるよ……そして」

 自然に唇が歪むのがわかる。
 それを見た樹羅夢姫の威厳ある身体が、僕の下でか弱げに震えた。

「君がどんな女なのかもね……」
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